久しぶりに新聞を買ってみた。朝日新聞を買った。一面、社会面とも特に気になる記事はなかった。「橋爪大三郎さんのポケットから」というコラムに、
《若者たちの中に「確固たる自信のなさ」…が蔓延しつつある》と、精神科医の斉藤環さんはいう。《「ここは自分の居場所ではない」という違和感を捨て切れない》のだ。
とあり、「負けたと思いこむことがナルシシズムの産物」になっていて、「現状に不満でも、むだな努力をしない」で「理想の自分を信じ続け」ると。朝日わくわくネット「香山教授の紙上特別講義 対人関係2」に、
価値観が多様化して、何を信じればいいのか若い人は分かりません。「こう生きればよい」というモデルは崩れ、自分の考えや生き方に不安を抱いています。
それは対人関係にも反映し、彼らはお互いに「嫌われたらどうしよう」とおびえ、傷つきやすく、自分の世界にこもりがちです。「相手は自分と同じ価値観か、それとも別か」ということを気にします。
あるが、これと通ずるものがある。とにかく生きなきゃという切羽詰まった環境でないないところで育ち、停滞感がある社会に浸っているいると、そうなるのかな。先のコラムに、複数の人と一緒に暮らす、小遣いは定期的に与えるといようなことが解決策のように弱い形で書かれていたが、それって、一昔の暮らし方に戻りましょってことのよう。必然性がない状態で形だけ作っても、ストレスがたまるだけのような気がする。そういう形が作りやすい田舎暮らしを始めたとしても、都会の生活から子供達を隔離できる訳ではないから、うまく行くとは限らない。
「確固たる自信のなさ」は若者たちだけのことではない。大人がそうだから、若者がそうなっているともいえる。停滞感をもたらしたのは大人自身。大人たちが自信を持って人生を送るようになれば、自然と若者たちも変わってくるということでしょう。