from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

小泉首相の人気

メルマガ<チャイナ・ウォッチング>「敗戦記念日に考える」から。

小泉首相が若者に人気があるということについて、最近私の頭にひらめいたことがある。それは、彼自身がだだっ子的体質、つまり子供に特徴的なわがまま、あくまでも我を貫く体質を持っており、それが若者の気質と呼応しているからに違いないというものだ。「あのおもちゃがほしい」といえば、だれが何といおうとも、それを貫き、最後には手に入れてしまう。周りに対する気配りなど、ほとんど考えていない。その意味で、小泉さんは若者たちに「自分たちの仲間」と映ったのではないだろうか。いわば、他人に対する気配りなどせず、我を貫くことが善であるとのメッセージを彼は若者たちに送ったのかもしれない。少々うがちすぎかもしれないが、昨今の日本において責任感なき個人主義(利己主義)がはびこるようになった原因のひとつに、こうした国の指導者の姿勢もあるような気がしてならない。