from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

緊張の社会

朝日新聞の「自殺予防対策」-「緊張の社会ときほぐそう」(芹沢俊介)から。

組織に忠誠心を尽くせば安定につながるという価値観が崩壊しただけでなく、その頃に使われるようになった自己責任や自己決定という言葉に従い、不要の側に選別された人たちは追い込まれながらも、それを自分の責任として受け止めざるを得なかった。
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緊張度の高い社会は自分のことで精いっぱいで他人に構ってはいられない。自己責任の考え方もある。さらに自分が他人に救いの手を差し伸べなかった分、自分が苦しくなった時には助けて欲しいと声を上げられないという悪循環が起きてる。

厚労省の今年度の自殺予防策関連予算は、8億5500万円。そのほとんどが鬱病対策。対処療法費。「政府一体の取り組みで自殺者を減らしたい」としながら、自殺者増加の一因に成りかねない弱者に厳しい法案をどんどん立法化させていく人たちがいる。