「14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)」を読んでいたら、こんなことが書いてあった。
内田「この辺はちょっと問題があるから、今のうちに補正しておこう」という微調整をしながらシステム・クラッシュを予防するという発想が、日本人には希薄なのかな。とことんまで矛盾を放置して、全部ダメになって、それから新規まき直し。二党間で政権を定期的にやりとりする二大政党制なんか絶対に日本には根づかないですよ。そんなの日本に合うわけないんだから。
だっておかしいじゃないですか。家庭も学校も政治も企業も警察も役所も、まるで示し合わしたように「いっぺんに全部ダメになる」というのは。共犯意識がないと、こんなことありえないですよ。日本人打って一丸となって、日本をダメにするために一致協力しているんじゃないですか。こういうことになると、日本人の組織力ってすごいから。
そうかもね。どこまでダメになると、「新規まき直し」が始まるのかな。
