from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

郵政民営化

国鉄の二の舞

BPnet「大前研一氏:小泉改革の目玉「郵政民営化」のなれの果て」 新BIS規制とは、簡単に説明すると、銀行にとって必要な自己資本比率を定めたものだ。銀行というものは自己資本比率が一定割合以上ないと、経営破綻する危険が高くなる。新BIS規制では、リス…

常識的な見方だけど

「森永卓郎:小泉構造改革、郵貯・簡保は日本国債・米国債のゴミ箱と化す」 財務省はなぜ郵政民営化をしたかったのか。 そこには、2つの狙いがあると私は考えている。1つは「税収減対策」、もう1つは「インフレ対策」である。 ・・・・ しかし、ここに3番目…

変革願望

「五十嵐仁の転成仁語」から。 日本の場合、いま申し上げたような形で対抗イデオロギーはあったのですが、それが「変革願望」を受けとめて政権を変えるほど大きな力にはならず、「受け皿」としてはっきり認知されませんでした。89年参院選では社会党がこのよ…

中村喜四郎氏と永岡桂子氏

NIKKEI NET「(9/11)政界復帰の中村喜四郎氏「人生で一番の感激」・茨城7区」から。 「56年の人生の中で、今日が一番の感激。政治の場面でご恩返しできるように頑張りたい」。ゼネコン汚職で有罪となり刑期を終えた茨城7区の無所属、中村喜四郎氏(56)は、…

自民党は変わらない

朝日新聞『本社世論調査 自民の勝因「小泉首相」58%』から。 総選挙をきっかけに自民が変わると思うかどうかを聞くと、「変わる」が43%で、「そうは思わない」が47%とやや上回った。「変わる」は自民、公明支持層では60%近い。民主支持層と無党…

農協

NIKKEI NET 「(8/23)自民、支援団体から注文相次ぐ・構造改革路線に不満も」から。 武部氏は23日午前に全国農業協同組合中央会など、農林水産団体の代表と意見交換。その後、商工団体や中小企業団体、建設関係団体などと相次いで話し合いをもった。 農業団体…

京都4区の場合

読売新聞『京都4区「小泉対野中」代理戦争』から。 「京都府医師連盟」「府建設業協会」「日本商工連盟亀岡支部」……。自民党を支えてきた業界団体からの推薦状が壁に並ぶ。 京都4区、京都市右京区の西京極に近い無所属前議員、田中英夫(61)の選挙事務…

勝ち馬に乗っただけ

前は山梨県に住んでいた。相変わらずの選挙だったようだ。既得利権確保団体が勝ち馬を見極め、その指示に従って、団体関係者(町内会含む)が投票しただけ。郵政民営化とか、改革とはまったく関係のない選挙。保守主義から新自由主義へとか、農村型保守から…

日本人の組織力ってすごいから

「14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)」を読んでいたら、こんなことが書いてあった。 内田「この辺はちょっと問題があるから、今のうちに補正しておこう」という微調整をしながらシステム・クラッシュを予防するという発想が、日本人には希薄なのかな。とこ…

生活保守主義者の支援

今度の選挙では、「生活保守主義者」の人たちも小泉自民党躍進に大きな役目を果たしたように思う。官業改革は自分たちの生活を直接脅かすものではなく、自分たちにお金が回ってくるような錯覚をもっているのかも知れない。 『首相の「ブッシュ氏頑張って」・…

「保守派」ガタガタ

産経新聞『教科書・拉致・靖国…メンバー相次ぐ落選 自民「保守派」思わぬピンチ』 衆院選自民党圧勝の陰で、党内でも日本の歴史や伝統、国益を重視する理念的な「保守派」がガタガタになり、立て直しを迫られている。郵政法案に反対票を投じ公認を外されたり…

親切・軽税党

「よく分かる郵政民営化論Blog版」から。 金子 私は、いまの日本は生活習慣病みたいな状態だと思っています。生活習慣病というのは、すぐ死ぬわけではないが、体がだんだん衰弱していく。国民もみんなそう実感している。そんな実感があるから、治療(改革)…

翻意

読売新聞「参院・中曽根元文相ら11人、「郵政」賛成の意向」。 参院旧亀井派会長の中曽根弘文・元文相は13日、都内で記者会見し、先の通常国会で郵政民営化関連法案に反対票を投じた中曽根氏ら同派参院議員11人(離党した荒井広幸氏を除く)が、21日…

民間に回すお金はない

nikkeibp.jp「10年遅すぎた郵貯・簡保の民営化」から。 与党の民営化論、民主の郵貯の上限制限は、国債市場の需給を無視しています。郵貯・簡保は安定した持ち手であり、国債価格は、郵貯簡保が支えたと言っていいのです。郵貯・簡保が売ることを表明すれば…

海外にいる日本人からみた衆院選

中国新聞「海外日本語新聞が見た衆院選」から。 「ただ、郵政民営化の論議を優先することで、日本が世界とどう付き合っていくのか、それが見えてこなかった」 ・・・・ 、「国のかじを取る総選挙が、郵政や年金と身の回りの問題に限られたのが残念」と、日本…

小泉さんを支持した理由

読売新聞『自民へなぜ投票…「小泉流の決断に賭けた」』から。 「郵政以外の改革も進むはずだから」 「郵政民営化は関心がない。小泉さんが頑張ろうとしている姿にひかれた」 「小泉さんは、郵政民営化を断固やり遂げるという姿勢がはっきりしていた。『刺客…

大手新聞はもっと自己主張すべし?

萬晩報「ここらで旗幟を鮮明にすべき大手新聞」から。 小泉自民党への支持を打ち出した萬晩報に対して「マスコミは平等でなければならない」とのおしかりメールを何通かもらった。萬晩報はそもそも個人が運営するサイトでマスコミではないことをまずもって言…

選挙をくいものにする新聞社

「ロック詩人・辻元よしふみのブログ: IT社会の進展がなんで小泉さんの成果なの?」から。 実は新聞社も選挙は儲かる。どこの社の広告局も選挙公報を獲得するために躍起となっているはずである。これだけで新聞の広告部門の年間売り上げに大きく響く。

小泉政権の成果

河北新報社「小泉政権と日本経済 経済アナリスト森永卓郎氏に聞く」から。 「政府がこの4年でやったことは、自民党の『抵抗勢力』の利権の温床となっている公共事業を削減して勢力を弱らせる一方、政権を支えてくれる官僚には効率化を求めなかったというこ…

心変わり?

9月6日の朝日新聞。 5日。小泉首相は立ち見も出た千葉県市川市の演説会場で、この選挙戦のなかで繰り返し使ってきた数字を挙げ、郵政民営化の意義を説いた。 「全国の警察官を合わせても約25万人。それ以上の約38万人が郵便局で仕事をしている。自衛…

権力こそ主張の源泉

『月刊「記録」編集長』から。 自民党は大きく分けると「腐ったハト」と「清潔なタカ」の両派があってどちらかが首班の座を射止めると主義主張はおとなしくするという暗黙の了解があった。権力と主張の交換である。タカ派が首相になれば軍縮に、ハト派が首相…

行き場のない郵貯資金

日刊リベタの「<小さな政府論検証シリーズ(2)> 郵政民営化で資金の流れは変わるのか? 醍醐聰・東大教授」から。 郵貯資金等を資金運用部に預託する制度は、2001年の財投改革によって廃止され、(1)郵貯・簡保資金は、原則として、すべて市場で自主運…

ブレない政治家は人気者

『溜池通信』のReport「日米の当世政治比較論」から。 「ブッシュ=小泉型」は、強い信念をもって政策を提示し、先手を取って物事を進めてくる。反対勢力は議論の中身では勝っていても、メッセージの明瞭さと簡潔さで劣る。たとえば「改革を止めるな。」とい…

笑い話とお手盛りと高貧国率

昨日の東京新聞。 衆院選の序盤戦で各党がしのぎを削る中、ホームページ(HP)上の選挙関連情報をめぐって一日、自民、民主両党が激しい「さや当て」を演じた。 口火を切ったのは、自民党。世耕弘成幹事長補佐が一日の記者会見で、民主党のHPについて「…

沈黙のらせん

「ざつがく・どっと・こむ」から。 ある意見が主流であると感じられると、反対意見が口にされないまま、どんどん広がり目立つようになる。 沈黙のらせん、とそれを呼ぶ。1965年の旧西ドイツ連邦議会選挙を分析した政治学者ノイマンが立てた仮説だ。人は、自…

夢のある施策

東京新聞「主要政党インタビュー(上) 党都連選対本部長代行保坂三蔵氏」。 一番に訴えるのは、郵政改革に代表される構造改革の必要性だ。とりわけ東京ではマグニチュード7.3規模の地震を想定した対策が急務。その費用を捻出するためにも、事業の無理、無駄を…

自民党のお家騒動と小泉派閥の誕生

萬晩報「総選挙の真の対立軸は小泉vs亀井」から。 小泉首相にとって郵政民営化問題は目的ではなく、抵抗勢力を自民党から切り離す手法の一つだったのだ。そういう目で今回の総選挙を見ると小泉自民党の主戦場は民主党との全面対決ではなく、広島6区であり、…

小さな政府論の見直し

財政改革→小さな政府→公務員削減という流れでいいのかどうか。 平川秀幸研究室blogで、日刊ベリタの東大の醍醐聡さんの『「小さな公務員」論の大きな誤り』という記事が紹介されていた。それによると、 日本の公務員の比重は、人数においても報酬においても…

民営化の失敗

これから求められるのは、公共サービスの排除ではなく、質の高い公共サービスの追求なのではないかと思う。 国際公務労連(PSI)の「質の高い公共サービス」から。 民営化が失敗に終わったという話は山ほどある。もっとも明白な事例のいくつかは上下水道事業…

小泉改革が進まないのは抵抗勢力のせい?

「大西宏のマーケティング・エッセンス」から。 小泉さんは威勢は良いですが小泉政権になっても借金は減らせずにむしろ増えてしまいました。四年程度では実績をだすのは無理だということでしょうか。まあ、明治以降つづいてきた日本の官主導の国家の枠組みが…