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子育ての日々の断片を書き綴る

鉛公害

中国情報局「河南:「90%の子供が鉛中毒」激怒の農民が暴動

河南(かなん)省・修武県馬坊村で、鉛工場が排出していると思われる粉塵、汚水、汚染された気体が原因で、259人の児童のうち、約90%で鉛中毒の症状が見られ、転校や休学をする児童が相次いでいるという。怒った農民が暴徒化したが、多くが拘留され、事態は混迷している。15日付で新華社などが伝えた。
2003年4月に村民大会の開催など正規の手続きを経ないまま、土地が収用され、鉛の電解工場が建設された。その後、操業の開始直後から、周辺住民には吐き気、下痢、いらつきなどの健康被害が続出。
14歳以下の子供たち259人に身体検査を受けさせたところ、226人の血液から1リットルあたり、100マイクログラム以上の鉛が検出された。中国の医療関係団体が定めた基準によると、100マイクログラム以上の含有は、「軽度の鉛中毒」に相当する。
農民は激怒し、操業停止と補償金の支払いを求めて、関係機関に直訴。しかし、工場側が、300ミリグラム以上の鉛が検出された子供8人を入院させた以外は、対策をとらなかったため、05年1月には農民が工場に押しかけ、従業員や車両の通行を阻止。2月には壁や門を破壊したり、タイヤを燃やしたりする事態となった。このため警察や消防など2000人が出動、数十人が拘留された。