from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

おしっこ漏らしで抗議をした

「今日は父の日だね」と言ってみても何も起こらなかった。
外に行きたがらない妻も誘って、みんなで図書館まで散歩した。遠回りをして体育館の裏に回ったから、グランドでどこかの中学生が陸上競技をやっていた。この前、子どもを連れてきたときも同じように中学生が陸上競技をやっていて、そのとき、子どもは真剣にピストルの音を聞いていたが、今日も神妙に聞き入っていた。「ばんばんとおなじだね」、「そうだね。怖くない?」、「こわくない」。

陸上競技に近くにはスケートボードの練習場があって、何人かが練習していた。子どもはその練習を見て「かっこいい」と言った。公共施設でスケートボードの練習場なんていいよねと思う。
そのあと、裏道を通って、新しくできた小学校を見せに行った。外から見るだけでお金がかかってそうに見える。小学校の建物にお金をかけるのはいいけれど、教育内容の方はどうなのと思ってしまう。快適な空間にいれば、荒れたりしなくなるのかな。
小学校から図書館に向かう道も緑が多くて、歩いていて気持ちがいい。子どもはちゃんと歩いてくれないので、自転車に乗せてきた。

図書館に入ると、子どもはすぐに乗り物本が置いてある棚に走っていった。借りていた本を返し、子どもを妻に頼んで、2階に行った。すぐに読めそうな『期間限定の思想―「おじさん」的思考〈2〉』を借りた。
下に降りて、子どもの図書コーナーに行くと、子どもが妻に「あかずきんちゃん」を読んでもらっていた。この「あかずきんちゃん」は結局おおかみさんに食べられてしまう話だった。妻と子どもが知っている同じ団地の親子がやってきて、妻たちは話をし出した。妻はまた遊びに来てよと誘っていた。
お昼前に図書館を出て、近くのケーキ屋にいった。子どもと妻はケーキ、私はランチメニューのそば粉のクレープを頼んだ。ここのケーキは美味しいので、子どもは一人で苺のショートケーキを全部食べた。
帰ってから、妻は昼寝をしたが、子どもは元気でつき合わされた。ずぅーとはつき合いきれないので、しばらくつき合って放っておいたら、寝に行った。
二人は起きてきて公園に行き、戻ってきて、妻がパソコンを使い出したので、子どもを外に連れ出した。広場に連れて行き、本を読みながら、様子を見ていた。小枝を集め、その小枝をつかんで振り上げ、「ばん、ばん、ば〜ん」とか言っているので、「何しているの?」と聞くと、「はなび」だと言った。
夕食後、妻がパソコンに向かい、私が本を読んでいたら、妻が「えっ」と声を上げた。見ると、子どもが畳の部屋の真ん中で、おしっこを漏らしていた。遊んでもらえないから、おしっこ漏らしで抗議をしたようだった。怒ってもしょうがないので、子どもの積み木遊びにつき合ってあげた。最近、単純なモノでは満足できないようで、複雑なモノを作りたがるようになってきている。今日は、4階建てのお家を作ったあと、「すべりだいをつくりたい」と言いだした。薄い四角の積み木しかないので、なかなか作れない。でもなんとかそれらしいモノができて、満足そうだった。