from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

何もできない

samso2005-06-08

保育参観があり、ちょこっと見に行った。てるてる坊主を作る工作の時間だった。1クラス20名で、保育士さんが2名。一人の保育士さんが作り方を説明し、もう一人の保育士さんが手伝ってあげる形をとっていたが、ちょっと工作の内容が難し過ぎるようで、園児の誰もできないから、一人ひとり見て回って作ってあげていた。うちの子供はほとんど何もせず、保育士さんが来てくれるのを待っているだけだった。一番要領が悪そうで、みんなが片づけに入っているのに、じっとして保育士さんが来るのを待っていた。うちにいるときは、何でも積極的にやるし、声も大きいけど、保育園では見ていてイライラするぐらい精彩に欠ける態度だった。マラソンの練習での順位も下位だし、椅子取りゲームもダメなようだ。まるで私の幼稚園時代と同じ。何も出来なくて泣いてばかりいたのを思い出す。宮台真司さんも発達の遅れた子どもだったというし、何年か後には目覚めると思うことにしよう。
宮台真司氏いわく、

育児の課題は、いかに子どもが母親を必要としなくなるかに尽きる。そのためには、乳幼児時期の全面的な肯定によって基礎的信頼(ベイシック・トラスト)を社会に対して抱くことが重要。そういう自らの尊厳がベースにできないと、先に進めない。その先は、いかに自立を支援するか、あるいはいかに試行錯誤をさせるか。いかに多くの失敗経験を積んでもらうかが重要。

とのこと。親に対するベイシック・トラストは出来たように思うが、社会に対してはどうだろう。自立させるのは大変。まず親がしっかり自立してないといけないからね。
ラジオを聴いていたら、子供を自転車に乗せるときに、事故防止のためにヘルメットを被せる親が増えていると言っていた。確かにサイクリングするときに被る自転車用のヘルメットを子供に被らせているのをよく見かける。ファッションかと思っていたら、自転車を転倒させ、子供の頭に怪我をさせる親が多いから、それを防ぐために被らせているとのこと。子供を後ろの荷台に乗せるときはいいが、ハンドルの前に付けたカゴのような椅子に乗せるときは、ハンドルがクルッと回って、子供が落ちそうになり、ヒヤッとすることが何回かあった。ママチャリ転倒事故による幼児のけがが多数報告されているため、幼児席でヘルメットを着用させることを義務化する道路交通法改正の法案(通称ママチャリ法案)を民主党が提出しているようだ。