from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

参院選の投票日だった

7時過ぎに起床。息子は帰ってきていなかった。

コーヒーを淹れ、少しテレビを見て、朝ご飯。

ネットで安部元首相関連情報を見てみた。

安倍氏は防衛費増額と過去70年で最も劇的な軍事方針の転換を実現させた点で記憶に残る人物となるだろう。15年には戦後の平和憲法の解釈変更に踏み切り、条件付きではあるが、第2次世界大戦後初めて海外での戦闘行為への自衛隊の関与を許容した。

人気を誇る一方で批判も多い政治家として、大衆の感情を強く揺さぶることは、安倍氏の政治手法の一部だった。安倍氏は大衆が必ずしも友好的ではないこと、そして批判には対抗していかなくてはならないことを、幼い頃から知っていた。

ナショナリスト的で軍備強化を重視する安倍氏の姿勢は、国内に深い分断をもたらした。平和憲法を大切にする一部の国民は、愕然(がくぜん)として強く警戒するようになる。反対に、戦後日本では長年、少数派だった露骨な修正主義やナショナリストたちは、安倍氏を支持し、がぜん勢いづいた。戦後日本では長いこと小声でささやかれるだけだったようなことが、声高に主張されるようになった。

 

日本が2020年前半に再び不況に陥ると、安倍氏の経済政策が疑問視された。新型コロナウイルスの流行では、対応ぶりが批判された。国内観光を促すために打ち出したキャンペーンが、感染者を再び増加させたと、反対派から指弾された。アベノミクスをめぐっては、働く女性にもっと発言権を与える、縁故採用などの身内びいき問題に取り組む、不健康な労働文化を変える、といった公約を実現できなかったとの批判もある。 

近年の日本の国政選挙では自民党が過去6度にわたり連続で勝利をおさめ、政権の座にとどまってきた。その間、特定秘密保護法の制定や集団的自衛権の容認、共謀罪の導入など、国論を二分する大きな政治的争点がいくつもあったが、そうした政策が選挙で厳しく問われたことは一度もなかった。
選挙後の出口調査などによると、その間、有権者の投票行動に最も大きな影響を及ぼした争点は経済問題、とりわけ個人のお財布に直接影響を与える消費税や景気対策などだった。そしてそのキーワードとして使われてきたのが、アベノミクスだった。
しかし、昨今の円安と物価高の下、さすがのアベノミクスもいい加減にメッキが剥がれてきた感が否めない。
ところが、翌週に迫った参院選の各党の公約などを見ると、なぜかアベノミクスに代わる経済政策が争点として打ち出されていない。アベノミクスと明確に一線を画した経済政策を打ち出しているのは、れいわ新選組くらいのものだ。政府の補助金により人為的に170円台に抑えられているが、ガソリン価格がリッターあたり200円を超え、食料品を含むあらゆる商品の物価が2割も3割も高騰しているにもかかわらず、有権者の多くは本当にこれまでの経済政策の継続を望んでいるのだろうか。
問題は目先の円安や物価高だけではない。日本は過去30年間、世界の中で唯一、ほとんど経済成長がなく、賃金の上昇もなく、あらゆる経済指標で世界の中でのランクを落としてきた。一時はジャパン・アズ・ナンバーワンとまで囃された日本が、今や先進国の中では大半の経済指標で最下位グループまで落ちており、時間の問題で先進国としてのステータスを失うところまで来ている。確かにマスメディアがそうした問題をほとんど真正面から取り上げないので、日本の先行きに対する危機感が社会全体で共有されているとは言い難いが、それにしても国政選挙でそれが全く問われないという状況は異常としか言いようがない。

12時過ぎから昼ご飯。

原田ハマの『常設展示室』の「マドンナ Madonna」、「薔薇色の人生 La Vie en Rose」、「豪奢 Luxe」、「道 La Strada」を読んだ。この中では、道 La Strada」が良かったかな。

4時過ぎから、日本画の下絵作り。

6時半過ぎに散歩兼買い物に出た。

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7時半頃に帰ってきて、刺身と冷や奴とカブの漬け物と生ワカメで夕飯。

8時から参院選の開票速報を見た。

息子は12時前に帰ってきた。