from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

平和ボケとメンツ

東京新聞東京外語大教授 伊勢崎賢治さん 平和構築 軍事こそ直視を」。

自衛隊は海外派遣の任務を着実にこなし、国民のアレルギーを解消しています。「日本人は戦争が嫌いだから国民投票に勝てる」という声もある。僕は護憲の側に立ちますが、平和ボケのままでいいという勝ち方がいいとは思わない。
憲法九条には無形の防衛力があります。アフガニスタンの国家統一に不可欠だった軍閥武装解除は日本主導でした。責任者の私は「日本の指示だから従う」と何度も軍閥から言われました。憲法九条を持つ国の人間だから信頼されたのです。
彼らは日本が経済大国と同時に、戦争しない無害な国と感じている。この「体臭」は九条が培った財産。なぜそれをもっと利用しないのか。日本ほど国際紛争の調停に向いた国はないのです。
一方で、イラク戦争をどう総括したか。結局大量破壊兵器は発見されなかったのに、戦争の大義についての議論は起きない。
自衛隊を派遣してブッシュ政権を支持したことは、国益にかなっていた」と政治家や官僚が公言してます。北朝鮮問題があるという理由ですが、平和ボケを最大限に利用した発言です。
イラクで殺された人たちには、日本にとっての北朝鮮問題など関係ない。自分たちの平和を他の民族の血であがなって平然としているのは、国家の品位が疑われます。

ゲンダイネット安倍首相のメンツ丸潰れ」。

安倍首相の訪米はなんだったのか? ブッシュ米国が30日、06年度版テロ年次報告書を発表したが、そこには北朝鮮テロ支援国家から外すことが明記されていた。アメリカまで行って、「拉致問題をどうにかしてくれ」と泣きついたが、ブッシュも本気でない。これでは安倍首相のメンツも丸潰れだ。

asahi.com久間防衛相、イラク戦開戦批判発言で釈明」。

訪米中の久間防衛相は29日、米国の対イラク戦開戦を「間違っていた」と批判した自らの発言について「武力行使に踏み切ったことが正しいとか正しくないとか、そういうことをあの時は言わなかった」と釈明した。イラクなどを統括する当地の米中央軍司令部を訪ね、日本人記者団に語った。
久間氏は、1月の日本記者クラブでの発言について「核兵器がないんじゃないか、と私はその当時思っていた、という話をした」と説明。米国の判断や日本政府の支持については「論評しなかった」と述べつつ、「誤解を与えた点もあった」とも語った。
久間氏はまた、イラクでの米軍の活動を「私は支持している」と言明。ブッシュ米大統領によるイラクへの米軍増派について「最後の賭けというか、増派してまでもやろうという意気込みであり、私は決意を高く買っている」と語った。