from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

給油問題

アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局『「対テロ戦争」への加担に反対し、イラク・インド洋からの自衛隊撤退を求めるシリーズ(その4)』から。

米中央軍はアフガニスタンイラクを統括し、その海洋での作戦を遂行する第5艦隊がOEFもOIFもどちらも指揮しており、一体のものとして進めている。日本では、政府が明確に区別されているかのように宣伝するイラク戦争アフガニスタン戦争は、ここでは「A Global War on Terror」、すなわち「テロに対する世界戦争」の一構成要素として闘われているのである。
米中央軍第5艦隊は、中東の産油地帯を管轄地域とした、まさに中東の石油支配のために作られた軍である。それは、インド洋からペルシャ湾、紅海、オマーン湾アフリカの角ソマリア、イエメンなど広大な地域の軍事作戦を担う。

Yahoo!政治記事読みくらべ「ビデオニュース・ドットコム:自衛隊はインド洋で何をしているのか(2)

神保:アメリカでは、OIF(イラクの自由作戦)とOEF(不朽の自由作戦)との関係はどう見られているのか?
神浦:対テロ戦争というイメージでほとんど重なっている。
例えば、横須賀のキティーホークという空母イラク攻撃に行き、その帰り際に海上自衛隊から燃料の補給を受けた。帰港後、アメリカが海上自衛隊の給油に感謝の意を示して、この問題について記者会見で指摘されたが、当時の防衛庁長官はこれをごまかした。
神保:アメリカはOIFとOEFの区別をほとんどつけていないということだが、日本はそこにあたかも明確に区別がついているかのように言い、OEFに参加して給油を続けている。
しかし、アメリカからすれば、日本の国内法は知ったことではなく、給油を受けた艦船がイラクに行くのは当然ということなのだろう。

日刊ゲンダイ給油問題 米がイラク戦争「転用」認める』。

国防総省が18日に発表した声明は衝撃的だ。
「米艦艇は複数の任務に従事する可能性がある」と、日本が給油した燃料がアフガン作戦以外に使用されたことを示唆。「日本からの燃料の消費を追跡調査することは困難だ」と指摘した。
また、イラク戦争に参加した空母キティホークへの給油については、「米補給艦を経由した間接給油のため、追跡調査はさらに困難」と、事実上、イラク戦争に使用されたことを認めた形だ。
これで野党が勢いづくのは確実。とくに、空母キティホークイラク参戦について「空母ホルムズ海峡通過時に33ノットの高速で航行している」「1日約20万ガロンという消費量を上回る」などと、デタラメな数字を並べて「転用」を否定していた石破防衛相は集中砲火を浴びる。こんどはどんな詭弁を弄するつもりか。

asahi.com「日本との合意に従った」 給油問題で米国防総省声明』。

国防総省は18日午前(日本時間同日深夜)、インド洋での海上自衛隊による給油活動をめぐって声明を発表し、油の使途をたどることは複雑な作業だとしたうえで、「米国政府は(対テロの)『不朽の自由作戦』(OEF)に参加する艦船だけに油を供給するとした、日本政府との合意に忠実に従ったと信じる」との立場を明らかにした。
油が最終的に消費されるまでの経路をたどることが複雑な理由として、声明は(1)海上自衛隊から提供された油は別のタンクに貯蔵されるわけではない(2)他の補給艦を経由した場合にはさらに複雑になる(3)(米海軍の)艦船は複数の任務を帯びることもある、の3点を挙げて説明した。
声明はさらに、OEF全体で消費した油の量は、日本が提供した量を上回ると指摘し、「日本の提供した油はすべて、OEFに参加した艦船によって消費されたと説明できる」と結論づけた。