from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ISAFへの参加

Yahoo!政治記事読みくらべ『ビデオニュース・ドットコム「攻めの民主に死角はないか(ゲスト:福山哲郎氏(参議院議員))」』

神保:政局的には民主党が有利だったはずだ。それにもかかわらず、ISAF国際治安支援部隊)への参加というアンポピュラーな側に立って、「政権を取ったらやりたい」と言ってしまった。これは、それが嫌なら選挙で民主党に投票しなければいいと言っているに等しい。小沢氏の真意は何か?
福山:小沢氏は、政治は生活であるとし、障害者自立支援法の見直しや、肝炎対策などの法案を出すという話をしている。参議院で過半数を持っているからこそ、一方でそういうスタンスを取りながら、もう一方で、今まで無原則だった日本の外交安全保障政策により大きな楔が打ち込めると考えたのではないか。
自民党の大幹事長の時でもできなかったことが、今の状況ならできると小沢氏は判断し、日本のパラダイムや国民の意識を変えていこうと大きなボールを投げたということではないか。
宮台:アメリカの後追いのような、主権国家として恥さらしのような行動はしないと言ったときに、「それなら、何もしないの?」という川端氏の論文のような意見が出ることを小沢氏は予想していたのではないか。
それに対して「更にリスクの高いことをする」と言わないと、小沢氏は自分の立場を正当化できなかったということではないのか。
福山:小沢氏は意図的に論文を出したと思う。
テロ新法が政府・与党から提出されたときに、民主党はテロに対して何もしないのか、対案を出すべきだと批判が来るだろう。そこで党内の議論をまとめようとすると、何ができて、何ができないのか、様々な意見が出ることでマスコミの餌食になってしまう。そうなる前に、この時期に自身の意思を示しておこうというのが小沢氏の意図ではないか。
ただ戦闘部隊を送るというのではなく、物資の運搬や野戦病院を含めて、原理原則でここまではできるということを明確にした上で、現実には主体的判断をするだろう。その原則論について、自身の求心力のあるうちに楔を打ち込むのが小沢氏の意図だったのではないか。