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子育ての日々の断片を書き綴る

連立政権と新テロ法案

毎日新聞<大連立>党首会談の全容判明 恒久法が政権論議の糸口に」。

福田氏は諄々(じゅんじゅん)と新テロ特措法案の意義、日米同盟の重要性を説いた。小沢氏は恒久法について、国連決議を前提にしなければ自衛隊派遣ができないという考え方をメモに書いて首相に渡した。首相は「国連決議だけの有無でいいのですか。相談させてほしい」と検討することを約束した。
恒久法が連立政権論議の糸口になった。そして話題は閣僚人事まで発展していった。連立政権ができた場合、民主党に振り分けられる財務相など数々のポスト名までが飛び交った。当初は政策協議を念頭にしていた首相も「連立政権協議をして、まとめられるのならそれでもいい」という考えに傾いていった。
2日の第2回目の会談。恒久法に関する国連決議原則について、首相は「これでいいですよ」と返答。小沢氏も「じゃあ、これで(民主)党内を説得しますから」と約束した。
そして小沢氏は「連立協議をするなら、国会を閉じなくてはいけない」と提案。連立政権協議の中で新テロ特措法案を話し合う考えを示し、首相は小沢氏は同法案に賛成する腹だと受けとめた。
首相からの連立政権提案を持ち帰る際、小沢氏は「決めてきます」と告げた。この言葉で首相は連立政権協議が始まると大いに期待した。
小沢氏は役員会で、恒久法の国連原則に首相が応じたことを報告したが政権協議そのものへの反対論にかき消された。

NHKニュース「新テロ法案への考え 変わらず」。

4日に辞表を提出した民主党の小沢代表は、記者会見で、さきの党首会談について「福田総理大臣からは新テロ対策特別措置法案について『できれば通してほしいが、連立の成立が最優先であって、あえて法案の成立にこだわることはしない』という話もあった」と述べました。これについて、福田総理大臣は、記者団に「われわれは、法案は何とか可決していただきたい。給油活動は国際協力の一環からぜひやりたいと思っている。一貫してそう考えている」と述べました。また、記者団が「民主党の代表が代わると連立協議は白紙に戻るのか」と質問したのに対して、福田総理大臣は「今までの話は一応終わったのではないか。今後、何が始まるか、それはまだわからない」と述べました。さらに、福田総理大臣は、今後、民主党との協議を続けるかどうかについては「それはこれからの話だ」と述べました。

nikkansports.com「小沢民主代表、当て付け辞任表明

小沢氏が辞意を固めたのは、党首会談翌日の3日。すぐ辞表をしたためた。辞表を持った側近は4日午前5時半、岐阜県高山市での会合のためJR名古屋駅近くのホテルに泊まっていた鳩山由紀夫幹事長(60)に手渡した。「まさか」。党内に衝撃が走った。会見は予定から35分以上遅れてスタート。菅直人代表代行(61)や鳩山氏が、会見に出ようとする小沢氏を押しとどめ、「次の衆院選政権交代を成し遂げるには小沢さんが不可欠だ」と説得したからだが、小沢氏は耳を貸さなかった。
小沢氏は執行部に進退を一任。連立政権構想について「党執行部で判断してほしい」とボールを投げ、代表の座と引き換えに踏み絵を迫っているが、意見集約は困難を極めるとみられる。鳩山氏は「辞職願は受理できない」として5日に扱いを協議するが、党内からは「無責任極まりない」「慰留する価値はない」など批判も強い。党関係者は「『壊し屋』の悪い癖が大事な時に出てきた」と、空を仰いだ。
小沢氏は今後について「離党するとは言っていない。ゆっくり考える」「一議員になっても全力投球する」と述べたが、自らに近い議員を連れて連立政権を模索するとの見方は、依然くすぶっている。