from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

改革開放で起きた格差

NHKスペシャル激流中国 富人と農民工」。

個人資産300億円以上、巨万の富をたった一代で築き上げた会社社長。改革開放の波に乗って、不動産投資などで成功を収め、今も1回に何億もの金を株などの投資につぎ込む。富がさらなる富を生み、笑いが止まらない。かたや日雇い労働で手にする日当はわずか600円ほどの農民。家族を養うために農村から都会に出てきたものの、ようやく見つけることができた仕事は建設現場の厳しい肉体労働。毎日、自分が暮らしていくのが精一杯で、そこからはい上がることはできない。

子どもを大学に行かせるために稼いだお金のほとんどを子どもの教育費に使う農民。お父さん、お母さんが苦労して働いているので、絶対に大学に行くと書いた作文を涙を流しながら読む7歳の子どもたち(ちょっとやらせっぽかったが)。大学を卒業しても大した職業に就けないと現実があることを知らない。汗して稼いだお金は金持ちたちのサークルの中に吸い込まれていくだけだ。