from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

エレベーター死亡事故

朝日新聞『シ社、入札「より安く」で浸透 自治体は困惑』

東京都はシンドラー社製品の大口ユーザー。石原慎太郎知事は9日の記者会見で怒りをぶちまけた。
「安かろう悪かろうじゃ困る」
都営住宅にあるエレベーターは2942基。うち、シンドラー社製は344基と約11.7%を占める。全体のシェアからすれば突出した数字だ。都担当者は「(同社が)都営地下鉄大江戸線のエスカレーター設置工事を97年に受注した後から、積極的に参入してくるようになった」と話す。
シンドラー社参入は、それまで高止まり傾向にあったエレベーターの入札に競争をもたらした。
都によると、同社は04〜05年度に、都営住宅や都立学校のエレベーター設置工事6件を落札した。落札額は、いずれも予定価格の80%。これを下回ると受注できなくなる「最低制限価格」と一致する。
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東京都の要綱では、刑事事件として起訴されれば指名停止などの措置を取れるが、現段階ではできない。ほかの自治体も同様だ。
「日本企業なら入札自粛もあり得るだろうが、シンドラー社の場合、どうなのか。かといって、こちらから『辞退してください』とも言えない」と、東京都の担当者は困惑気味だ。