SankeiWeb「中国、エアバス１５０機購入 １兆２０００億円で契約」。
中国政府は５日、欧州の航空機メーカー、エアバスとの間で中型旅客機「Ａ３２０」シリーズ計１５０機を購入する契約に調印した。購入総額は約１００億ドル（約１兆２１００億円）で、同社が約２０年前に中国との取引を始めて以来、１回の契約額としては最大という。中国国際航空など６社が使用する。
調印式にはフランスを訪問中の温家宝首相とフランスのドビルパン首相が立ち会った。
これに先立つ４日には中国国家発展改革委員会とエアバスは、同社が中国での旅客機生産に向けた事業化調査を始めることなどを盛り込んだ合意文書に調印した。
中国英字紙、チャイナ・デーリーによると、中国での生産が実現すればエアバスがドイツ、フランス以外に工場を設ける初のケースとなる。中国は米国との貿易不均衡是正に向け米ボーイングからの航空機購入を進める方針で、エアバスは中国との関係を強化し、巻き返しを図る。ロイター通信によると、中国工場ではＡ３２０を製造する見通し。
エアバスの中国の航空機分野での協力は１９８５年に始まり、現在は中国航空工業第一集団など５社が部品製造を受注している。（共同）
欧州との貿易比率が高くなってきている。その中には原子力プラントや武器も含まれるようだ。
中国情報局『温首相：仏シラク大統領と会談「中仏関係は史上最良」』。
中国の温家宝・首相は５日、訪問先のパリでフランスのシラク大統領と会談。両国の協力関係をさらに発展させていくことで意見の一致をみた。５日付で新華社が伝えた。
温・首相は「中国とフランスは今、歴史上もっともいい関係にある」とし、「緊密な関係が両国経済・社会の発展を促し、世界の平和と繁栄の助けになっている」と強調。また、「国連常任理事国の一員としてともに協調し、国連の権威を維持、さまざまな安全問題に対処していこう」と呼びかけた。
シラク大統領はこれに対し、「中国は世界の中で積極的に重要な役割を果たしている」と称賛。「これを支持する」とした。さらに「フランスは中国とＥＵ（欧州連合）との関係発展を後押しする」と述べている。（編集担当：恩田有紀・田村まどか）
