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子育ての日々の断片を書き綴る

高速道路の借金問題

NBonline山崎養世の東奔西走「高速道路の借金爆弾を処理せよ」  

昨年11月には国土交通省から「道路の中期計画」が発表され、今後10年間にわたって、59兆円の道路財源が必要であるとされました。この計画が、ガソリン税などの「暫定税率」を今後10年も維持し、その財源を道路の整備に充てる根拠です。 
ところが、国会審議の中で矛盾が明らかになりました。衆議院予算委員会では、民主党馬淵澄夫議員によって、最新の交通センサス調査の結果が隠蔽され、道路需要が減っている実態を隠されたことが明らかになりました。
最新のデータを使って計算すると、建設が必要な道路は大幅に減るでしょう。国民の必要に応じて道路を作るよりも、道路財源を確保することを優先した実態が明らかになったのです。
でも、もっと深刻な問題があります。それが、高速道路の借金の問題です。借金は、返済できなければ膨らむからです。
じつは、「道路の中期計画」の中には、高速道路などの高規格幹線道路を全国で1万4000キロまで作ることが盛り込まれています。このうち、高速道路は1万1520キロです。現在の高速道路が約8000キロですから、これから3500キロの高速道路を、今まで通り借金で作るのです。