from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

殺虫剤混入餃子(6)

NBonline莫邦富中国ビジネス指南「中国は04年から食料輸入国 08年からは食料輸出抑止へ舵取り」から。

2003年までは食糧輸出国だった中国が、2004年は歴史上初めて純食糧輸入国に転じた。その後の食料栽培刺激策の成果もあり、2006年からまた穀物の純輸出国の地位を取り戻したが、輸出の規模はかなり小さくなった。食料はますます戦略商品化する一方だ。食料およびその一部の加工品に対する輸出還付税の廃止や輸出課税措置はこうした変化の一部に過ぎない。これからより厳しい輸出抑止政策に踏み込む可能性もある。
こうした環境のなかで起きたギョウザ事件なので、中国にも神経質になっている人間がいる。日本での過剰にも見える報道を見て、「中国製食品がそんなに信頼できないなら、いっそのこと輸入しないように踏み切れ」といった過激な主張がインターネットに流れている。
もちろん、インターネットのこうした主張に左右されてはいけないが、食料自給率がわずか30%ほどしかない日本にとって、海外から食料ないし食品を輸入することは、日本の食料安全保障に欠かせない重要な一環だ。海外からの輸入食料・食品がある日突然なくなってしまうと、日本社会がたちまち大混乱に陥る光景が目に浮かぶ。