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子育ての日々の断片を書き綴る

命取り

nikkeibp.co.jp「焦る安倍首相 従軍慰安婦発言が物語る本音」。

ゴシップの粉砕機が回転している。近く、政治生命が粉々にされて吐き出されてくるかもしれない男は、ほかでもない、安倍晋三氏である。
昨年9月、自民党総裁に選出され、続いて首相に指名された時、彼は圧勝し、新世代の政治家を代表する、若く(52歳)、選挙に強い政治家と称えられ、カリスマ的な前任者・小泉純一郎氏が手掛けた改革プログラムを引き継ぐ人物として期待された。安倍首相は派手なスタートを切り、就任直後に北京とソウルを訪問、小泉氏の下で冷え切っていた両国との関係を修復した。しかしそれ以来、唯一派手なことと言えば、彼の凋落ぶりだけである。
安倍氏が3月1日、10月の中韓歴訪で達成した成果をほぼ帳消しにするような選択をしたのは、この凋落を止めたかったためかもしれない。彼はこの日、多くの中国人と韓国人にとっての悲憤、つまり、1930、40年代に日本の帝国陸軍が中国人、韓国人を中心とした数十万人の女性に売春を強いたという事実を公式に否定した。
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強い首相であれば、これほど微妙な問題で立場を明確にすることは避けたかもしれない。しかし安倍氏は自身の党内基盤を強めようと必死なのである。