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子育ての日々の断片を書き綴る

「蜘蛛の糸」政策

nikkansports.com「安倍氏、改革路線継承し長期政権目指す

安倍晋三官房長官は26日午後、自民党本部で講演し、小泉改革が成果を挙げたのは長期政権だったのが理由の1つとの認識を強調、ポスト小泉に関して「安定した政権でないと政治も経済も悪い方向に向かう」と述べ、自らも長期政権を目指す意欲を強くにじませた。
安倍氏は「今後も改革をきっちりやっていくメッセージを出さないと、日本経済は世界から信頼を失う」と改革路線継承の重要性を指摘した。
また90年代に経済が停滞したのは「7人も首相が替わったため」との見方を示した上で、「政治家がリーダーシップをとらないと役人も腰を落ち着けて政策を実行できない」と長期政権の必要性を訴えた。
改革では目標とその手法の明確化が鍵を握るとも指摘。具体例として、小泉純一郎首相が「財政再建というはっきりとした目標」を掲げ、改革のメニューを明らかにしたことで「世界から日本市場が信頼された」と述べた。
安倍氏は小泉政権1年目で景気が後退局面になった際、政府内から財政出動を求める声が出たにもかかわらず、首相が改革を貫いたと紹介。「首相は断固、強い意志で土砂降りの雨を突っ切る判断をした。もし政策を変えていたら後戻りしていた」と首相の決意を高く評価した。

東京新聞安倍氏乗り気 世間は…『再チャレンジ』考」から。

九月の自民党総裁選に向け、頭一つ抜け出た感のある安倍晋三官房長官。その安倍氏が今春から掲げているのが「再チャレンジ」支援政策だ。小泉改革で顕在化した“格差”を固定させない政策だという。とはいえ、世間ではシラけたまなざしも。「『負け組』を生んだ構造は放置したまま」「この先もまだ走れっていうこと?」といった嘆き節も聞こえてくるのだが−。
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「政治家が『格差がこれだけ広がってしまい、まずいから何とかしよう』というのは、甘いものを食べ過ぎて虫歯になったから、神経抜いてしまえ、というのに等しい。再チャレンジ支援も対症療法。食生活の改善抜きに効果はない」
<デスクメモ> 首相の諮問機関「規制改革・民間開放推進会議」が先月二十一日に提出した意見書には「採用しやすくするため」に解雇規制の適用除外増をにおわせる。退職の勧奨、強要を防ぐ規制を外せとも。再チャレンジ策はいわば「蜘蛛(くも)の糸」。だが、地獄の間口を広げておいて、糸を垂らすのなら本末転倒だ。