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子育ての日々の断片を書き綴る

昭和天皇発言メモ

東京新聞富田メモ 天皇『発言』の重み」。

昭和史に詳しいノンフィクション作家の保阪正康氏は「そもそも靖国神社明治天皇の意思でつくられたもので、天皇が参拝するのは当然だった。それが七五年以降途絶えたのは、A級戦犯合祀(ごうし)が原因と以前から指摘されていた」と話す。その上で、資料的価値について「側近の日記にも、昭和天皇の話した言葉は出てくるが、それは印象を記す形の間接話法がほとんどで、昭和天皇がじかに話した記録は『独白録』以外にはない。しかも、富田メモにある『易々(やすやす)と』とか『それが私の心だ』という言葉は、普通の人が使う言葉と違う強い調子だ。昭和天皇は原則主義の人で、靖国神社には行かないという断固とした意志と心中の怒りが伝わってくる言葉だ」と、昭和天皇の胸中を推察する。
大講師で現代史家の秦郁彦氏は「昭和天皇靖国神社に参拝しなくなった理由については、元側近の回想録などから、これまでもA級戦犯合祀への不快感という見方が定説化しつつあったが、今回のメモでそれが裏付けられた」と評価。今後の波及効果については「学術的な評価とは別に、それを信じたくない人もいるだろう。今後、靖国神社側がどのように対応するか、むしろ、その行方が気がかりだ」と注目する。

東京新聞天皇発言の政治利用けん制 安倍氏、首相靖国参拝で」。

安倍晋三官房長官は21日午後の記者会見で、昭和天皇靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示す発言をしていたとされることに関し「天皇陛下の言葉や存在を政治利用してはならないのは、政治に携わるものの常識だ」と強調した。
野党幹部らが昭和天皇の発言を理由に、首相の参拝中止を求めていることをけん制したとみられる。

天皇を散々政治利用してきたのは自民党ではなかったのかな。