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子育ての日々の断片を書き綴る

当時の厚生省と靖国神社が頻繁に打ち合わせ

NHKニュース「靖国合祀 国関与の資料を公開」。

国立国会図書館は、靖国神社をめぐる国会からの問い合わせが多いことを受けて、靖国神社厚生労働省などの協力を得て808点、1200ページに及ぶ資料集をまとめ、28日、国会に提出しました。この中には、これまでほとんど公開されていなかった、靖国神社が合祀の対象をどのように決めてきたのかを示す資料も多数含まれています。靖国神社をめぐっては、合祀の対象を決める際に国がどのようにかかわっていたのかがはっきりしていませんでしたが、今回の資料では、サンフランシスコ平和条約の締結後、当時の厚生省と靖国神社が頻繁に打ち合わせをして、意見を交換していたことがわかりました。このうち、戦犯として死亡した人を合祀の対象とするかどうかについては、昭和33年4月の打合せ会で、厚生省側からいわゆるB級以下の戦犯を「目立たないように合祀に入れてはいかが」と持ちかけるなど、厚生省側がリードする形で話が進められていました。その翌年、B・C級戦犯がまつられようになり、さらに昭和41年2月にはA級戦犯についても合祀の対象になるとする名簿が厚生省から靖国神社に届けられていました。靖国神社と当時の厚生省が戦後、緊密に連絡を取りながら合祀の事務を進めていたことを具体的に示す資料が明らかになったのは初めてのことです。靖国神社は「資料は戦前から終戦直後、さらに独立回復後までの、国と靖国神社とのかかわりを理解するうえで参考になる資料だと思います」と話しています。