from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

走っていくよ

今日も外に出るとすぐに階段を駆けおりた。自転車に子どもを乗せ保育園に向かうが、切る風が暖かい。団地内にある木に小さな黄色い花が咲き出した。何の木か分からない。木瓜の花はもう満開。保育園に着いて部屋に入ると今日も「ひとりでやる」。
電車を降り、神田川上水縁の歩道を歩いていくと、咲いていた沈丁花の花はもうしおれてきていた。
8時半に会社を出る。それほど暖かくない。子どもの友だちのママに迎えに行ってもらったと電話があったので、友だちのうちに向かう。「おうちにかえったら、ひなあられたべていい」「ああ、いいけど」。保育園でもらってきたようだった。「わすれた」と言って奥に行き、イチゴゼリーを持ってきた。外に出ると「はしっていくよ。よーいどん」。後から追いかけ、追い抜かすと「あしがいたくなった」と言い訳。エレベーターを降り、渡り廊下を歩いていくと階段を駆けあがった子どもが得意げに玄関先に立っていた。
「ママからでんわあった?なんじにかえるって?」「電話はあったけど、何時に帰るか分からない」。夕飯を食べ終わると「もうねむい」。「じゃあ、もう寝る?」「ねる。ちょこれーとだいすい、よんで」。