from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

上野公園に行った

samso2007-01-13

朝起きてテレビを点けると、2番目のNHKニュースが

東京の会社員の男性の切断された遺体が見つかった事件で、逮捕された妻が男性を殺害したと供述している自宅のマンションの部屋から大量の消臭剤が見つかっていたことがわかりました。遺体の一部は、少なくとも5日間は部屋にあったとみられることから、警視庁は、妻が遺体の臭いが周囲に漏れるのを防ぐため購入したとみて調べています。

何でこんなニュースを放送する必要があるのかな。
子どもは8時前に起きてきて、いつもの土曜日のようにユートとパトレイバーを見た。
天気がいい。「博物館に行こうか?」「いく。でんしゃある?」「ない。交通博物館じゃないからね」「いきたくない」「じゃあ、うちにいる?」「いやだ」。
妻が起きてきて朝ご飯を食べ、シャワーを浴びるのを待って、10時半にようやく、うちを出た。三鷹駅に着くと、人身事故があったようで、全電車の発車時刻案内板に時刻表示がなかった。総武線ホームに降り、電車に乗ったが席がほとんど空いていなくて、とりあえず子どもだけ座らせた。妻は違う車両に行って座った。電車はしばらくしてようやく発車。上野に着いたのは、11時頃。東京国立博物館に向かう。博物館の手前の広場にホームレスの人たちの行列が見えてきた。セカンドハーベストジャパンという団体の人たちがフリーミールを配布しているようだった。
悠久の美―中国国家博物館名品展」の招待券を見せて、博物館の入り口を通過し、平成館に向かう。平成館の入口に行列はなく、空いているようだった。それほど期待していなかったが、それなりに見応えはあった。

新石器時代玉龍。前3500年頃〜前3000年頃の作だって。商時代になると、酒器の「鼎」や「尊」の装飾は繊細で見事。首を叩き切るための道具という「鉞」は省略とデフォルメの顔。前漢時代の前3〜前1世紀の犀尊は、中国にいないはずなのにどうみても犀で、金色を散りばめた紋様が見事。後漢時代の2世紀の芸人をかたどったという説唱俑は、ユーモラスな仕草と顔がすばらしかった。
1時頃平成館を出て、法隆寺宝物館1階の「ホテルオークラ ガーデンテラス」で昼食。食事の後、ちょっとだけ法隆寺宝物館を覗き、動物園に向かった。途中で子どもは、土産物屋の方へ走っていった。無視して、ギターを聞いていたら、「パパ〜」。手を振るとやってきて、手を引いて土産物屋に連れて行こうとする。「動物園に行かないの?」「だって、ほしいものがあるから」。諦めさせ、動物園の入口向かって歩いていくと、今度は「のりものにのりたい」。「乗り物と動物園とどっちがいい?」「じゃあ、どうぶつえんにいってから、のりものにのる」「どっちだって、聞いているんだけど」「いやだ」「じゃあ、もう帰る?」。ようやく諦めて、入場券を買う列に並んだ。
動物園に入ると、パンダの置物を見て、「ぱんだこぱんだ」。「一緒に写真撮る?」「とりたい」。写真を撮ってから、レッサーパンダジャイアントパンダを見に行った。ジャイアントパンダが珍しく起きてウロウロしていた。パンダを見てから、ゾウとサル。ニホンザルは寒さに震えているように見えた。


モノレールに乗るために並び、やっと順番が来て乗ると、子どもは一番前じゃないとぐずる。モノレールを降りるとまた土産物屋に走っていった。「これほしい」「何も買わないよ」。妻が「ゾウの双六買う?」というと「こっちがいい」の乗り物を指差した。「買わないよ」と言って先に行く。しばらくしてやってきて、手を引っ張り土産物屋に連れて行こうとする。「買わないと言ってるでしょ」と言うと泣き出した。「行くよ」。「パパ、ママ、ひどい」と言って大声で泣き続ける。無視して、犀とカバを見て、ミーアキャットが見たいと言っていたので、小獣館に連れて入るが泣いたまま。「もう帰るよ」と言って出口に向かうために土産物屋の側を通るとまた妻の手を引っ張っていく。出口に向かって先に行くと、泣きじゃくりながら悪態をつく。手が付けられない。動物園を出て、上野駅に着くまで、文句をいいながら泣き続けた。「泣いていると恥ずかしいから、泣き止むまで電車に乗らない」と言って、改札の横で泣き止むのをじっと待つ。ようやく泣き止んだので「謝れる?」というと「ごめんね」。東京駅まで行って、中央線に乗ってしばらくすると寝てしまった。
夕食後、借りていたビデオ「ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]」を見た。子どもは、「ハイジみたい」。「これ終わったら見せてあげるから、動物園の絵を描いてごらん」と言うと、絵を描き出した。