from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

上海ヒルズ

nikkeibp.co.jp『「上海ヒルズ」、3日で夭折?』。

上海市に建設中の超高層ビル上海環球金融中心」(Shanghai World Financial Center、101階建て、高さ492メートル)をめぐり、建設主体の森ビル側が「上海ヒルズ」と命名したことに対し、市当局が不快感を表明、森ビル側は急遽「お詫びの声明」(地元紙)を出すという事態が起きた。過去にもアジア経済危機で工事が4年間中断するなど紆余曲折があったプロジェクトで、何かと目立つ存在だけに風当たりも強いようだ。
同ビルの事業主体は、森ビルの関連企業を中核に、日本のODA(政府開発援助)資金や民間企業の投資によって日本に設立された投資会社の現地法人。いわば日本政府が大株主の一員のプロジェクトだ。
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ひとつは地名に対する認識の差である。日本ではビルや再開発地区の名称を「地名」と考える意識は薄い。民間が作る物件なら好きな名前をつければよい。しかし中国の役人の認識は大型開発物件の名称は一種の地名であって、許可なく決めたり変えたりすることは許されない。民間と役人の縄張り意識の問題である。
もうひとつは役人のメンツの問題だ。地名や大型プロジェクトなど当局の裁量範囲に属する問題において「事前に挨拶がなかった」ことが面白くなかったのであろう。