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子育ての日々の断片を書き綴る

世界人口

国連人口基金(本部・ニューヨーク)は12日、2005年版「世界人口白書」で、世界人口が今年7月時点で64億6470万人に達したとする推計値を発表した。
6年間9位だった日本は1億2810万人と微増したが、ナイジェリアに抜かれ、10位となった。先進国では少子化が進む一方、開発途上国では人口増加が収まらず、貧困削減のために女性の地位向上が急務と強調している。
白書は、世界の人口がこの1年間に8710万人増えたと推計。このうち、8200万人はアフリカや南、西アジアなどの開発途上国で増加した。2050年には世界人口が90億人を突破し、上位10か国は米国とブラジル以外はアジア、アフリカ勢で占められ、人口が減る日本は16位になると予測している。
また、死亡した妊産婦の99%は途上国の女性で、そのほとんどがアフリカとアジアの女性と推計。世界全体では2億100万人の女性がコンドームなどの効果的な避妊方法を利用できず、15〜19歳の女子の出産は年間1400万件、望まない妊娠が開発途上国だけで同約7600万件と推計した。
白書は「女性がいつ、何人の子どもを産むかを自由に決められるようになれば、家族の人数は減り、人口増加は緩やかになり、天然資源に対する重圧は減る」と指摘。初等教育の普及や、社会的・文化的性別(ジェンダー)の平等が暮らしを向上させると強調している。
(2005年10月12日21時4分 読売新聞)