from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

針のむしろ

朝日新聞の「空白1.4キロ 同僚運転士が「記録」読み解く JR脱線」から。

伊丹駅を発車後、高見運転士は車掌にオーバーランの『過少申告』を依頼した。車掌が総合指令と無線でやりとりするのに聴き入り、目の前の風景が目に入らなくなっていたのではないか」
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「ホームまでわずかな距離で、居眠りの可能性さえ疑われる。もし乗客がいれば、ポイント通過の衝撃で倒れる人が出て、問題になったはず」
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JR西日本では、非常ブレーキで停止した場合、特別なケースを除き、総合指令に報告しなければ再出発できない。だが、このとき指令は報告を受けておらず、高見運転士は無断で発車したとみられる。
宝塚駅をほぼ定刻通りに出発した後は正常な運転を続けた。だが、11分後、伊丹駅オーバーランを起こし、車内電話で車掌に行き過ぎた距離を「まけてもらえませんか」と依頼し、車掌は聞き入れた。
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「針のむしろだったはず。ミスの隠蔽が一つでも露見すれば、別のミスも発覚しかねず、高見運転士は日勤教育どころか、運転士に復帰できない可能性もあった。乗客を乗せて走っていることすらわからないほどの異常な心理状態になったのではないのか」

事故を起こした彼特有の問題にされかねない。