from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

一体誰が悪いのか

asahi.com挟まれた部分、検知しにくい高さ 山手線ベビーカー事故

JR神田駅(東京都千代田区)で24日、山手線電車に挟まれたベビーカーがひきずられて男児ら3人が軽傷を負った事故で、挟まれた部分は電車が検知しにくい場所だったことが、関係者の話で分かった。安全確認をした車掌は、警視庁の事情聴取に「通常の安全確認をしたが、気づかなかった」と話しているという。
挟まれたのは右前輪につながるパイプ。首都圏を走る、ほぼすべてのJR電車は、ドアの下から30センチまでの高さなら幅2センチ程度のものがドアに挟まると検知して発車できない。今回は事故の衝撃でドアについた傷などから、パイプはドアの高さ約60センチの部分で挟まれており、幅3センチ程度より細いと検知しにくい部分だった。ベビーカーは外国製でパイプは約2センチ。ドアに巻き込まれた際に若干折れ曲がったと見られ、さらに細まった可能性もあるという。

Yahoo!知恵袋今日神田駅で起きたベビーカーがドアに挟まれたまま発車した事故ですが。

事故が起きた神田駅は秋葉原・上野寄りのホームが大きく湾曲している為、電車の中間車両から先頭車両まで駅にカメラが設置されており、車掌付近にあるモニターで乗降状況を確認しています。
(違う線区・駅のものですが写真を上げておきますhttp://park2.wakwak.com/~genzo/takasakisen/structure/station... )
事故の状況、ベビーカーが挟まったドアの場所がエスカレーターに近いドアとのことで駆け込み乗車が主な原因だと思いますが、車掌は「ベビーカーに気づかなかった」と証言してましたし、ちょうどモニターに映らない死角に入ってしまったことも考えられます。

YOMIURI ONLINEベビーカー挟み電車発進、4か月男児と母軽傷…JR神田駅」。

ベビーカーには生後4か月の男児が乗っており、ホームにいた男性会社員(41)が電車が停止する直前に助け出した。男児は頭に軽い擦り傷、母親(27)も電車を追いかけて転倒し、腰に軽い打撲傷を負った。
警視庁万世橋署によると、母親がベビーカーを押して、前から3両目に乗り込もうとした際、ドアが閉まり、ベビーカーの右側前輪の足の部分が挟まれた。電車はベビーカーを引きずって走り出したが、近くにいた2人がホーム上の非常ボタンを押したため緊急停止。居合わせた男性会社員が男児をベビーカーから取り上げるなど、周囲の連係プレーで大事に至らなかった。

NIKKEI NET「ベビーカー挟み発車、乳児けが・JR神田駅

警視庁万世橋署などによると、母親は発車間際に乗車しようとしたが、間に合わないと判断してベビーカーを引いたところ前輪付近を挟まれたとみられる。異常に気付いたホームの乗客が非常ボタンを押したため電車は停車し、約10分後に運転を再開した。

YOMIURI ONLINE 大手小町ベビーカー受難の街」。

首都圏の鉄道各社が「ベビーカーの駆け込み禁止」キャンペーンを始めたきっかけは、2002年にJRの東京駅と秋葉原駅で、電車ドアにベビーカーが挟まれたまま発車する事故が相次いだことだった。だが、秋葉原駅での事故は「駆け込み」ではなく、ベビーカーを押した母親が列の最後から乗車しようとして起きたことが調査で分かった。「周囲がベビーカーを先に乗せてあげていたら、起きなかった事故では」との見方が関係者にもある。
自立歩行できない弱者として、欧州では障害者や高齢者の車イスと同等に乳幼児のベビーカーにも配慮するのが一般的だ。英国と日本を行き来しながら子育てしているモイア博子さん(42)は「英国ではバスや電車もベビーカーに子どもを乗せたまま乗車するのが当たり前。スーパーなどの駐車場には車イスと子連れの人の優先スペースが並んで確保されている」と話す。だから、日本で低床型のノンステップバスにベビーカーを押して乗車しようとした時、運転手から「障害者の車イスはいいがベビーカーはダメ」と注意され、ショックを受けたと言う。

Safety Site「電車がベビーカーを挟んで20m引きずり2歳児軽いけが」。

【日時】 2002年9月4日午前8時45分頃
【場所】 東京都千代田区丸の内、東京駅のJR京葉線ホーム
【状況】 JR京葉線の東京発新習志野行き普通電車(10両編成)で、父親ともう一人の子どもに続いて車内に乗り込もうとした母親がベビーカーを押したところドアが閉まり、ベビーカーの片方の前輪を挟んだまま発車し、男児(2歳)を乗せたまま20 mほど引きずった。男児は額に軽いけがをした。
【事後の対応】 JR東日本東京支社広報課は「ベビーカーが引きずられたというのはこれまで聞いたことがない。今後は安全の確認をさらに徹底したい」と話している。 他の多くの鉄道会社は事故を受け「改めて注意喚起するが対応を変えるつもりはない。実際に事故が起きても基本的にはお客様自身の責任で対応してほしい」という立場をとる。 ベビーカー製造会社「コンビ」(東京都)の広報担当者は「事故を聞いてぞっとした」と話した。ベビーカーは電車やバス内で使うことを想定した設計ではなく、その条件での製造実験もしていない。
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現在、鉄道会社は「ベビーカーは、そのままの状態で乗車」することを認めています。関西の私鉄・地下鉄の8事業者は1998年11月からベビーカーの車内使用を認め、関東の私鉄大手8社と営団地下鉄、東京都営地下鉄など計13事業者も、翌年初めから解禁しました。それまでは「折り畳んで」と呼びかけるポスターを張り出し、駅員も口頭で注意していました。
ベビーカー製造会社の広報担当者は、ベビーカーは電車やバス内で使うことを想定した設計になっておらず、その条件での製造試験もしていません。急ブレーキなどの衝撃に対して安全を保証できないとしています。
欧米では「畳まなくてもいい」が常識となっており、ドイツではステッカーをドアに張り、専用スペースのある車両を示しています。米国ではベビーカーの乗客に座席を譲るマナーが定着しています。
しかし、日本では私鉄、JRとも、ベビーカーに限定した事故防止対策はなく、現在、車内での専用スペースや固定用具なども設けていませんが、この事故をうけて早急に検討すべきと考えます。