from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

子育て

中学校の給食検討:単に保護者の負担軽減だけではダメ

武蔵野市中学校給食検討委員会「武蔵野市中学校給食検討委員会報告書」から。 中学校の完全給食(以下、「給食」に特に表記のない場合、「完全給食」を指す。)実施について、20数年前から教育委員会や市議会で議論されてきた。 昭和61 年3 月には、教育委員…

なんか変?

東京新聞 発言「食事中テレビ見せず孫元気」。 10日付一面の教育再生会議の記事で「食事中のテレビはダメ」を拝読した。三十七年前、娘を授かったとき、私は寝ころんで母乳を飲ませながらテレビを見ていた。大事な授乳中、心ここにあらずでテレビに夢中だ…

一体誰が悪いのか

asahi.com「挟まれた部分、検知しにくい高さ 山手線ベビーカー事故」 JR神田駅(東京都千代田区)で24日、山手線電車に挟まれたベビーカーがひきずられて男児ら3人が軽傷を負った事故で、挟まれた部分は電車が検知しにくい場所だったことが、関係者の話…

引き出す

むのたけじ「果たして日本に未来はあるのか」。 なんでも大人が一つの事実をつくって子どもをはめ込むものとは違うのよ。 相手から引き出す。生まれてきた新しい命、子どもにはいろいろなものがいっぱい詰まっているだろう…。それを人生の先輩である親、大人…

ゆとり教育は間違っていたのか

nikkeibp.co.jp「ゆとり教育で学力が向上した〜逆風を追い風に変えた京都の教育改革」 ゆとり教育を実践し、子供たちの学力を高めている地域、学校も少なくない。京都市もそんな地方自治体の1つである。京都市の教育委員会は、次から次へと画期的な施策を打…

子どもは自然

養老孟司のデジタル昆虫記 - nikkei BPnet「子どもと自然を考える」 子どもは緑と同じ自然である。こういう定義は私が勝手にしたもので、だれか偉い人がそういったわけではない。 どうして自然なのか。人間が意識で設計したものではないからである。車とか、…

鈍感力を身につけさせる

nikkeibp.co.jp『著者に聞く --渡辺淳一氏 「鈍感」とは極めて前向きな生き方である』。 「鈍感」というと、一般的にマイナスのイメージがあるでしょう。周りの状況が読めないとか、人の言うことにすぐ対応できないとか。だから鈍感であってはいけない、敏感…

相対的強者

『「不二家」化する日本(内田樹の研究室)』。 国際関係論では、このラットレースで負けることを「リスク」、レースの行われるアリーナそのものが消失するような規模の破局に際会することを「デインジャー」と呼ぶ。予測可能・考量可能な危険と、予測不能・…

自由な時間の確保

論座5月号「リセット力」(戸矢理衣奈)から。 先日、日本法人のフランス支部で働く女性と話す機会があった。フランスでの就労時間厳守は法律の下で徹底されており、アルバイトであっても週35時間以上の勤務は極めて希だという。近年、フランスの合計特殊…

子育て支援をいくらやったところで、出生率は高まらない

「超」整理日記「利益誘導政治は健在どころか加速」 子育て支援そのものは、進めるべきことだろう。しかし、少子化社会の経済的問題を解決するために行なうのであれば、見当違いだ。 まず、子育て支援をいくらやったところで、出生率は高まらない。出生率は…

一人にさせない

テレビを点けていたら、AC公共広告機構のコマーシャルが流れた。しまうまの子どもが1匹、町の人気のない暗がりを歩いていて、 連れ去り事件の82%は、 子供が一人でいるときに 起きています。 一人にならない。一人にさせない。 だって。大変な時代になっ…

他人のもたらす不快に耐えることが労働価値

内田樹の研究室「不快という貨幣」から。 私の仮説は「働かないことを労働にカウントする」習慣が気づかないうちに社会的な合意を獲得したというものである。 働かないことが労働? どうして、そんなことが可能なのか。 このヒントをくれたのは諏訪哲二さん…

恐怖と治安のスパイラル(2)

NHKニュース「大阪 自販機が通学児童見守る」 子どもを狙った犯罪が相次ぐ中、自動販売機を利用して、登下校中の子どもの安全を守るシステムの実験が、全国で初めて大阪市内で始まりました。大阪府は、1か月間実験を行ったあと、早ければ平成19年度からの…

恐怖と治安のスパイラル

論座2月号『「子どもを守れ」という快楽』から。 人が犯罪などを気にせずに暮らしてきた日常は、子どもたちが無邪気に公園で遊ぶ牧歌的な風景は、もはや遠い昔の過去に属するものであるかのように考えられている。そして、そのような日常を過去のものにした…

言葉の獲得

子どもが言葉を獲得していくプロセスはまったく分からない。初めて使う言葉でも結構正確に使えるし、応用もできる。4歳にもなると、言葉の類推もできるし、新しい言葉を作ったりすることもできる。 「子どもはことばを学習する天才」から 子どもはことばを…