from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

プロはどう《特化》する

野口武彦さんの書評「僕が批評家になったわけ(著)加藤典洋」に、

時あたかも無思想日本の公共空間は、インターネット社会と溶け合ってきている。特にブログの盛況によって、「私」が自由に軽々と批評活動に加われる条件が生じてきた。話題も文芸評論に限らない。今や批評は、和歌や俳句のような広い裾野の上に成立するジャンルに変わった。ここから今後の課題が見えてくる。
この一億総批評家化の時代に、プロの批評家は自己をどう《特化》するであろうか。

とあった。「批評」を「ジャーナリズム」に、「批評家」を「ジャーナリスト」に置き換えても通ずる。プロの仕事が一段と厳しくなってきたようだ。