from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

宇宙は誰のモノ?

今までまったく知らなかった。みんな知っているのかな。アメリカの独立記念日の7月4日に、NASAが宇宙に送り出した「探査機『ディープ・インパクト』がテンペル第1(周期)彗星に衝撃弾を打ち込む」らしい。WIRED NEWSの「彗星に衝撃弾を打ち込む、NASA版『ディープ・インパクト』」には、

ディープ・インパクト計画を管理するNASAジェット推進研究所(JPL)の研究員、ドナルド・ヨーマンズ博士は、「野外調査を行なう地質学者なら誰でも知っているように、研究対象となる物体を理解するには、実際に手に取り、金づちでコツコツと叩かなければならない。今回のミッションでは、370キログラムの衝撃弾を彗星にガツンとぶつける予定だ」と話している。
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実のところ、3億3000万ドルをかけたディープ・インパクト・ミッションを計画した人たちも、テンペル第1彗星に衝撃弾が当たったときに何が明かされるのか、まだわからないと述べている。
「実際に何が起こるかについては、科学者チームの中でも賭けになっている」とヨーマンズ博士は言う。「いちばん多くの賭け金が集まっているのは、彗星は汚れた氷の塊が集まってできているという意見だ。その理論が正しければ、ローズボウル・スタジアム(カリフォルニア州パサデナ)ぐらいの大きさの巨大クレーターができるはずだ」

とある。「ええっ」て感じ。これって、各国に連絡したのか。国連で定めた「宇宙条約」というものがあるようだ。これには

月その他の天体を含む宇宙空間における活動を行う条約の当事国は、宇宙空間の平和的な探査及び利用における国際協力を促進するために、その活動の性質、実施状況、場所及び結果について、国際連合事務総長並びに公衆及び国際科学界に対し、実行可能な最大限度まで情報を提供することに合意する。

とあるようだが、これだけだと事前に情報を提供しないといけなのかどうかは分からない。基本原則に、

月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用は、すべての国の利益のために、その経済的又は科学的発展の程度にかかわりなく行われるものであり、全人類に認められる活動分野である。
月その他の天体を含む宇宙空間は、すべての国がいかなる種類の差別もなく、平等の基礎に立ち、かつ、国際法に従つて、自由に探査し及び利用ができるものとし、また、天体のすべての地域への立入りは、自由である。
月その他の天体を含む宇宙空間における科学的調査は、自由であり、また、諸国は、この調査における国際協力を容易にし、かつ、奨励するものとする。

とあるから、「すべての国の利益のために」という部分が引っ掛かるが、平和的目的なら何をやってもいいようだ。う〜む。