from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

台風が来ているようで、朝から横なぐりの雨が降ったり止んだりしていた。

雨の中、妻が「上海国際城市動漫画展」のタダ券をもらってきたので、家族で見に行ってきた。

一番近い地下鉄の駅までタクシーで行って、地下鉄で会場の東方明珠塔近くの駅まで行こうとしたが、乗り換えるときに子供を抱いて傘を差して歩かないといけないので、タクシーで直接東方明珠塔まで行くことにした。

妻がタクシー会社に電話をして、アパートまで来てもらった。どのタクシー会社もタクシーのボディに電話番号が大きく書いてあるので、番号を覚えやすい。一度電話をすると、住所が登録もされる。タクシーを呼びつけても、日本のようにその料金はかからないし、便利だ。ただし、雨の日とか、通勤時間帯などでは、電話がなかなか通じない。

割と感じのいい運転手だったので、会場に着くまで、妻に色々質問してもらった。この前、アパートの敷地に珍しい新品のベンツのタクシーが来たので、ベンツタクシーは同じ料金なのかを聞いた。同じだという。タクシーの運転手さんは、タクシー会社から車を借りているという。その運転手の場合、1ヶ月1万元だという。だから、ベンツを運転したかったら、その高いレンタル料を払わないといけないようだ。その運転手さんの場合、売り上げからレンタル料の1万元とガソリン代を引いた2、3千元が1月の稼ぎだとのこと。あまり儲からない商売のようだ。あれだけ沢山タクシーが走っているから、タクシー会社は相当儲かっていると思うが。

土曜日の午前中だったので、道は割と空いていて、東方明珠塔まで30分もかからなかった。着いたときには、雨が小降りになっていて助かった。ただ、歩道のあちこちに大きな水たまりができていて、気をつけて歩かないと、靴が沈没しそうだった。

入場券売り場は長い列ができていたが、入り口は空いていた。入り口近くは、中国、香港、台湾、韓国の各国の漫画家が描いた原画(またはそのコピー)が展示されていた。漫画のことは詳しくないが、割とレベルは高いようだった。日本人とは違う発想で描かれているので、楽しめた。

日本の漫画はないのかなと思って奥にいくと、ちょっと離れた場所に展示されていた。「釣りキチ三平」の矢口高雄さんの作品や「ルパン三世」の「モンキー・パンチ」さんの作品などが展示されていた。

この漫画展示場は割とスムーズに移動できたが、漫画関連グッズを売っている場所に来ると、10代の若者が溢れていた。そこを通り過ぎてさらに奥にいくと、コスプレ広場があった。

コスプレ広場は一番人気の場所のようで、入り込むと身動きがとれないほどだった。若者の熱気が伝わってくる。子供を抱っこしているので、あまり見ることもできす、ひたすら出口に向かうのみであった。

出口近くでは、コスプレを舞台で披露するために、準備をしている若者があちこちにいた。友達と話をしながら、化粧をしたり、衣装を着けたりしていて、楽しそうであった。