from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

お芝居『円生と志ん生』を観た

samso2007-11-16

「早く起きないとお泊まりなしだよ!」と言うとすぐに目を覚ました。ご飯をじっくり時間をかけて食べ終わり、「ごちそうさま」と言ってお茶碗と箸を台所に持っていくとオモチャ箱のところへ。「お支度と歯磨きは?」「まだ」「早くやって!」「は〜い」。「歯磨きは?」「おわった」「ホント?」「やったよ」「時間が短すぎるよ。もう1回」。「はんずぼん、ない」。
外に出ると寒い。今朝は曇り。保育園に着くと、園庭では保育士さんが落ち葉掻き。柿の木の葉っぱが柿色に色づいていた。
通勤経路の桜の木の葉っぱも下の方まで朱色に色づいてきた。気温が上がらず、会社に着くまで肌寒かった。最高気温14℃。
6時過ぎに会社を出て、小走りに高田馬場駅に向かった。妻に電話すると、「今、恵比寿」。新宿駅に着き、新南口改札に向かいながら、妻に電話するが、出ない。改札を出て、タカシマヤの方に向かうと前を歩いていた妻を見つけた。小走りで、紀伊國屋サザンシアターに向かった。タカシマヤ前のデッキではクリスマス・イルミネーションが点灯していた。

開演5分前にサザンシアターに着いた。ロビーで妻が持ってきた菓子を頬張って、席へ。5分遅れで、こまつ座第八十三回公演『円生と志ん生』が始まった。暗闇で軍服を着た人が寄席太鼓を叩いていた。円生役の辻萬長さんが現れる。戦禍を逃れるため、円生は志ん生に誘われ、大連へ。旅館の部屋で寝ている志ん生役の角野卓造さん。生真面目な円生が遊び人の志ん生を起こそうとするがなかなか起きない。志ん生がやっと起きて、お金をことで言い合いをしていると、女中がやってきて、相部屋になるという。女将が客の女性二人を連れてきた。円生と志ん生は金持ちの女性二人に取り入ろうとするが、失敗。部屋を追い出される。ソ連軍に支配された大連で二人はシベリア送りを逃れるため、転々とする。円生は要領よく金持ちの女性と所帯を持つが、志ん生は物もらいのその日暮らし。志ん生が修道院にお世話になっているところから俄然面白くなる。志ん生役の角野卓造さんの姿を見るだけで面白い。隈ができた目とひげで小太りのキリスト風。ようやく日本から引き揚げ船がやってきて、二人が船に乗り込む前で終わった。観客のほとんどは、団塊の世代の人たちだった。

タカシマヤの13階のインド料理店「SITAARA Grove」で夕食を食べた。私はカレーセット、妻はドーサセット。味はまあまあ。妻曰く、インド人の知り合いが作るドーサの方が美味しい。ちょっとつまんでみたが、その通りだった。