from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

排除の論理

世界2月号「フランスから見る戦争、法、国家」から。

ブッシュの戦争では敵は定義されえず、それゆえに、それに見合った規模かどうかも問われないまま、動員されます。しかも敵があらゆるところにいることで、国家主権の原則にのっとった国際法から解放されるのです。
・・・・
これまでは、国家が暴力の「正当な」占有者でした。ところが今、国内では、企業の警備員等の武器所有が、公共の警察に対して大幅に増加しています。国際的に見れば明らかなように、国家の軍に代わる傭兵が大量に導入され、戦争の私有化が進行しています。十六万の米英兵に対し、傭兵は三〜四万人と言われています。彼らは軍人ではなく、民間企業のサラリーマン兵士ですから、国家法の戦争犯罪の規定には、ひっかかりません。