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子育ての日々の断片を書き綴る

ブッシュ米大統領の「対テロ戦争」の演説

毎日新聞から。

【ワシントン笠原敏彦】ブッシュ米大統領は11日、バージニア州のFBIアカデミーで「対テロ戦争」の演説を行い、ロンドンでの同時爆破テロに触れて「彼ら(テロリスト)は交渉できる相手ではない。我々には戦い続ける道しかない」と語りながら、その戦いの最前線がイラクだと指摘し、イラクを中東における「自由の灯台」にする必要があると訴えた。
ブッシュ大統領は米同時多発テロ(01年9月)の経験を引き合いに出し、「米国人は自国を攻撃されることの意味を知っている。この困難な時期に我々は英国の人々とともにある」と指摘。「ロンドンへの攻撃は文明社会への攻撃だ。文明社会は固い決意で団結し自由を守り抜く」と述べた。

斎藤貴男さんのメッセージ

ファシズムはそよ風とともにやってくる、という警句があります。独裁者の強権政治だけでファシズムは成立しません。自由の放擲と隷従を積極的に求める民衆の心性あってこそ、それは命脈を保つのです。
私たちは今、まさにそのような空気のただ中にあるのではないでしょうか。多くの人々が、何者かに対する不安や怯えや恐怖や、その他諸々がないまぜになった精神状態が、より強大な権力と巨大テクノロジーと利便性に支配された安心を欲しているかのようです。
権力に無条件で服従しない人が現れると徹底的に叩かれるのはこのためです。たとえばイラクの人質事件で当事者や家族たちに浴びせられた集中砲火が、もしかしたら近い将来、この国の歴史の重大なターニング・ポイントだったと評価されてしまうような事態にならないとも限りません。