from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

閉塞感

立花隆:全米にイラク反戦のうねり キャンプ・ケーシーに注目!」に

全米各地に次々に設置された、シーハンさんの抗議運動を支援する、「キャンプ・シーハン」(彼女はブッシュ大統領に徹夜で抗議するために、ブッシュ牧場のすぐ隣の土地にキャンプを張った)、「キャンプ・ケーシー」(ケーシーは死んだ息子の名前。シーハンさんは自分のキャンプにそう名前を付けていた)が、イラク反戦運動の核となって、ここ数日、全米各地で、シーハンさんを支援して、イラク戦争に反対するデモや集会が行われている。それがメディアに大きく取り上げられたので、このままいくと、イラク反戦運動ベトナム反戦運動のように大きく広がり、アメリカの政治に大きな転機をもたらす可能性がある。

とあったが、どうもそんな動きにはなりそうもないようだ。
JMM冷泉彰彦イラクベトナム」には、

シーハンさんの動きは、911以降の反戦運動の中では最も広範な説得力を持っているにせよ、古典的な「反戦リベラル」のイデオロギーに巻き込まれ過ぎています。例えば、ベトナム反戦運動のシンボルだったジョーン・バエズがテキサスに駆けつけて「シーハン支援ミニコンサート」を行ったり、NYの大物黒人運動家のアル・シャプロン師(前大統領候補)が支持を表明したり、という流れの向こうには、運動としての発展性はあまり期待できないと思います。
それは運動のスタイルが古過ぎて、世代的に若い人にアピールしにくいというだけではありません。社会の停滞感を打破して、明らかに時代を前へと進めていくにしては、対立軸のあり方がハッキリしないという問題があるからです。
・・・・
テロの脅威を盾に「戦時体制」の維持を説かれると、反戦の側もそこを突き崩すだけの力を持ってはいません。この秋、政局は動くでしょう。ですが、結局はワシントンを中心としたポスト・ブッシュの政争という域を出ないと思います。

たまに訪れる人と住んでいる人の違い。