from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

子供を預けている保育園の運動会があった。

タクシーに乗ってから、忘れ物に気がつき、途中でUターンしてもらい、慌てて忘れ物を取りに戻って、出直した。なんとかギリギリ間に合った。運動会が始まる前から汗びっしょり。天気がよくて、気温は30度を超えていたと思われる。

会場は、いつも通っている保育園ではなくて、本校があるらしい高級住宅地の中だった。広くはなかったが、園児全員が動き回るには十分の広さがある芝生であった。周りは、一戸建ての住宅が並んでいた。こちらに来てみたことがなかったトンボがたくさん飛んでいた。

子供を園児達の中に連れて行って、離れたとたん泣き出した。保育士さんが慌てて面倒をみてくれた。一人が泣き出すと、ほかの園児もつられて泣き出すから保育士さんは大変だ。

いくつか競技や演目があったが、うちの子供は付き添ってもらわないと何もしないでつっ立っているだけ。まあ、しょうがない。自分もそうだった記憶がある。運動会がずっと嫌いだった。

父の日が近いということで、父親の出番が多い運動会であった。疲れたので、一回だけ妻に代わって出てもらうと、今まで何もしなかったのに、うれしそうにダンスをやっていた。う〜ん。

運動会を眺めていると、日本で運動会をやっているようだった。視界の中にいるのはほとんど日本人で、周りの環境も中国の風景ではない。こんなんでいいのと思うけど、まあ気楽でいい。

ちょっと遅れて、12時頃に運動会は終わった。暑いし、疲れたので、タクシーで近くの日本料理店にいった。空いていて、冷房が効いていて、ほっとする。上海といえども、高級ホテルの中にある日本食レストランで食べてもかなりレベルが落ちることが多いが、ここは珍しく日本で食べる普通の味であった。値段も日本のものと同じではあったが。