from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

アパートの大家さんが夕食をごちそうしてくれるというので、夕方、大家さんの家に出かけた。

近くまでタクシーで行って、妻が大家さんに電話をし、迎えに来てもらった。

家に着くまで妻が話を聞いていると、大家さんのマンションは2年前に145万元で買ったそうだ。

鉄格子のゲートを通り、エレベータで大家さんの家がある3階まで行く。エレベータで着いた場所は隣とだけ共有している場所のようで、靴箱などが置いてあった。

部屋にはいると、かなり広いリビングがあった。熱帯魚の水槽、5年ほど前に30万円ぐらいだして買ったというステレオセット、L字型のカウチなどあった。

全部の部屋を案内してもらうがなかり広い。バスルームも2つあった。150平米近くありそうだ。内装だけで200万円ぐらいかかったそうだ。

家事はほとんどご主人がやるそうだ。奥さんが相手をしてくれて、ご主人が料理を作っていた。上海では、ご主人が家事をやるのは当たり前のようだ。今まで伺ったことのある家は、すべてご主人が料理を作ってくれた。

料理ができて、イタリアの大理石でできた食卓で夕食をいただく。チキンの冷菜、泥鰌料理、鴨肉の煮込み、卵とエビの料理、川魚のスープなどが出た。どれも上海らしいマイルドな味であった。どれも美味しかったが、個人的は、中国料理は、ピリッと辛い方が好きだ。

目が慣れてくると、細部が気になるものである。まだ2年しか経っていないというのに、部屋の中の飾り柱の一部に亀裂があったり、塗装の仕方が雑だったり、ベランダの鉄の柵が錆びていたりした。

上海のマンションは、遠目では綺麗だが、近づいてよく見るとどれも薄汚れて見える。これは外装の技術の問題なのか、空気汚染の問題なのか。でも、上海の人たちはそれを気にしていないようである。

一見薄汚れたアパートでも、中にはいると外からは想像できないぐらい綺麗だ。立派な家に済んでいても、安いサンダル履きにヨレヨレの服を着ている人がいっぱいいる。

上海は、ごちゃ混ぜ、玉石混淆の町。あらゆるものが錯綜する町だ。