from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

子供が保育園に通い始めて、4日目。登園拒否が激しくなってきた。

妻が会社に出かける前から、子供は「ママ、ママ」と妻にまとわりつく。「きょうはようじいかないで」という。妻が出て行くと、泣き出す。なだめるが、ダメだ。ずっと泣き続ける。

しばらく放っておくと、泣きやみはした。掃除と洗濯をしながら、様子をうかがうと、まだ泣き顔のまま。見ないようにする。

保育園に連れて行く時間が来たので、外に連れ出す。また、「ママ〜」と叫びながら保育園に着くまで泣き続けた。

保育士さんに預け、足早に保育園を去る。「ママ〜」と叫んでいるのがうしろから聞こえた。辛い。

アパートに帰ってきて、階段を登っていると、掃除をしている女性が中国語で声をかけてきた。最初は、何を言っているか分からなかった。この前、あとで出そうと思ってゴミを玄関先に置いていたら注意されたので、また何か注意されているかと思った。

どうも違うようだ。子供を幼稚園に連れて行ったのかと聞いているようだ。子供が大きな声で泣いていたので、見ていたのだ。相づちを打つと、3歳か聞いてきた。かぶりをふると、2歳かと聞いてきた。「2歳半」と言いたかったが、言い方がわからないので、中国語で「半」と答えた。それで分かったようで、「2歳半なの」といってニコッとした。それから、「奥さんは出かけているか」と聞くから、「会社」と答えた。これも分かったようだ。

上海に来て、知らない人との初めての中国語会話であった。会話といえるほどのものじゃないけれど。