from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

久しぶりに歯科検診に行った

5時半過ぎに眼が醒め、トイレ。次に眼が醒めたのは、8時過ぎだった。

インスタントの七草粥とたらことさつま揚げで朝ご飯。

9時ごろまでテレビを見て、日本の近現代の美術史のレポート作成に取り掛かった。

11時半過ぎに起きてきた息子は、友達とラーメン屋に行くと言って、出て行った。

12時過ぎに残っていた鍋の汁にてんぷらの残りを入れて煮て、昼ご飯。

午後もレポート作成。2時半過ぎにテレビをつけると、全国高校ラグビー勝戦をやっていた。やはり東海大大阪仰星が国学院栃木に勝っていたが、まだ12対0だった。国学院栃木がモールで押し込んで、5点入れた。前半は15対5で終わり、後半しばらくは国学院栃木が優勢に試合を進めたが、後半20分に東海大大阪仰星がトライ。コンバージョンも決めて、22対5。それから東海大大阪仰星の試合になり、36対5で試合が終わった。

息子が帰ってきて、部屋に隠れて、歌い始めた。

5時半過ぎにうちを出て、歩いて久しぶりに歯科医院へ。6時前に到着し、10分弱待って、呼ばれた。ぜっそく、きょうそく、こうがいなどと番号を聴きながら、歯茎と歯の検査を受け、また歯磨きが良くないと言われた。検査後歯石除去と歯磨き。

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6時40分頃に歯科医院を出て、歩いてうちに向かった。

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7時ごろに帰宅。息子はいなかった。

焼き鳥とシュウマイを温め、ネギトロ丼を作って、夕飯。

NHK+で「100deパンデミック論」を見た。斎藤幸平さんはスラヴォイ・ジジェク著『パンデミック』を紹介。

新型コロナウイルスの流行が世界の資本主義制度に対する(『キル・ビル』の)「五点掌漠爆心拳」となると考えている。今までのやり方は続けられない、根本的な変化が必要であるあるというシグナルだ。「我々みな、同じ舟に乗っている」という安っぽいスローガンに反して、階級間の分断が爆発的に広がっている。最下層にある人々(移民や紛争地に取り残された人々)にとっては生活が困窮しすぎてCOVID-19は重要な問題ですらない。そして、彼らがメディアからはほとんど無視されている一方で、最前線でウイルスと闘っている看護師たちへの感傷的なキャンペーンは引っ切りなしに行われている。しかし、看護師は、社会の維持に必要なエッセンシャルワーカーたち―搾取される階級の目に見える一部でしかない。たとえば、アメリカの現代の労働階級は、圧倒的にアフリカ系とラテン系と女性で構成されており、人々のケアや主たる供給システム(食料品店など)の維持に携わる中で感染するか、さもなくば失業して福祉(十分な医療など)もなく放り出されるか、というむごい選択を迫られている。「貧困のパンデミック」を攻撃せずに、「ウイルスのパンデミック」を終息させることなどできないのだ。

パンデミックが氷山の一角だってことが分からないの?今後続発する感染拡大から地球温暖化まで、生存そのものを脅かすあらゆるカタストロフィの替え玉しかないってことが、分からないの?パンデミックは全世界的な緊急事態のリハーサルだよ。世界がもえているって、分からないの?この悪夢のようなビジョンを我々を真の覚醒に近づけるのだが、我々はそれを避けるため、すなわち夢を見続けることによって、平凡な現実に覚醒するのである。この偽りの覚醒は様々な形をとる。ウイルスが人間の命を脅かす現在のような状況では、主たる態度は“知への意思(will to know)”になるはずだと思われるかもしれない。しかし、今実際に目の当たりにしているのは、その知識によって通常の生活が制限されるぐらいなら、あまり「知りたくない」という意思である。
やるべきことは、市場原理の外で直接リソースを分配することだ。医療、地球環境、食料の生産と流通、水と電気の供給、インターネットや電話の整備、これらが最優先であり、その他はすべて二次的である。こうした提案にお決まりの反論は「それでは経済がもたない」だ。だが、もっと精緻に考えなければならない。必要な保健医療政策も維持できないような経済とはどんな経済か。それは、永久の自己拡大を必要とするグローバル資本主義経済、つまり、成長率と収益性に取り憑かれた経済に他ならない。もっと質素な世界、誰もが医療を受け、基本的ニーズを満たすだけの食料とリソースが得られ、能力に応じて社会への貢献を求められる世界。そんな質素な世界は、精神的・感情的に大いに満たされた世界になるはずだ。我々が直面している選択は、野蛮か、それともある種の再考案された共産主義か、なのである。

小川公代さんはヴァージニア・ウルフ著『ダロウェイ夫人』、栗原康さんは『大杉栄評論集』、高橋源一郎さんはジョゼ・サラマーゴ著『白い闇』を紹介。