from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

汚染たまり水

http://news24.jp原発キーワード「たまる汚染水」

福島第一原発の1号機から4号機では、建物内やその周辺などに高濃度の放射性物質を含む汚染水がたまっている。この中でも、特に放射線量が高い2号機と3号機から、集中廃棄物処理施設に移送する作業が行われてきたが、26日、処理施設が満杯になったため、移送できなくなった。
原子炉を冷却するために注入している水が、メルトダウンした燃料に触れて放射性物質を含んで外へ漏れ出るため、汚染水はたまっていく一方だ。それでも、冷却のために注水は続けざるを得ない。こうした状況は1号機から3号機で起こっており、これまでに計10万トンに上る汚染水がたまっているのが確認されている。
この状況を改善するための対策として、まず、新しい保管場所を確保して汚染水を移送することが挙げられる。保管場所としては、仮設タンクや、1万トンの水を保管できる鋼鉄製の人工島「メガフロート」がある。次に、汚染水を浄化して冷却水として利用する案だ。アメリカとフランスの企業が提供する2種類の装置で放射性物質を取り除いた上で塩分を除き、原子炉の冷却に利用する。来月中旬には始まる見通しとなっている。この他にも、汚染水が土壌や海へ流出することを防ぐための対策を講じる必要性などもある。

NHKニュース「原子力の安全性でG8首脳宣言」

フランス北部のドービルで開かれたサミットでは、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原子力の安全性が急きょ主要な議題として取り上げられ、菅総理大臣は、日本時間の26日行われた最初の会議で発言しました。この中で、菅総理大臣は事故の徹底的な検証を行い、その結果を迅速に国際社会に提供することや、原発の安全に関する国際会議を来年後半に日本で開くことなどを提案しました。さらに、今後のエネルギー政策について、太陽光などの自然エネルギーと省エネルギーを“新たな2つの柱”と位置づけ、自然エネルギーが電力量全体に占める割合を、西暦2020年代のできるだけ早い時期に現在の2倍以上の20%まで引き上げる方針を示しました。そして、ドービルサミットは日本時間の27日夜、2日間の討議の結果をまとめた「G8首脳宣言」を発表して閉幕しました。首脳宣言は、原子力の安全性について、「最優先事項として取り組むことが極めて重要だ」としたうえで、IAEAに対し、地震の可能性が高い地域などについて安全性に関する新たな国際基準を策定するよう求めることや、福島原発では原子炉の集中が事故の拡大を招いたことを踏まえ、原子炉を立地する際は十分に配慮することなどが盛り込まれました。