尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖での日本の海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件をめぐり日本政府は27日、行動を一気に開始し、3度にわたり中国に対し、強硬姿勢を示した。
まず最初はこの日昼前、仙谷由人官房長官が、衝突事件で巡視船2隻が受けた損傷の修理費用を中国側に請求する考えを示した。これは、中国側の強硬な態度を和らげようとする意図がくみ取れる中国漁船の船長釈放措置からは、大きな方向転換だ。
菅直人首相が今回の衝突事件をめぐり、中国側が求める謝罪と賠償に応じるつもりはないと明言した翌日だけに官房長官の発言は皮肉も含む内容となった。