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子育ての日々の断片を書き綴る

新型インフルエンザワクチンは、高齢者では持病を悪化させるかも知れない

JMM「上昌広:新型インフルエンザワクチン接種後の早期死亡事例を検証する」から。

私が驚いたのは11月21日に厚労省で開催された「新型インフルエンザワクチン予防接種後副反応検討会」と薬事審医薬品安全対策部会安全対策調査会の合同部会の資料を読んだからです。
当初、この委員会に関する報道は、専門紙ですら「新型ワクチン「安全性は十分」」「死亡例「ワクチンとは明確な関連なし」(医事新報 11.28号)でした。マスメディアも同じような論調でしたから、多くの国民は、「国産の新型インフルエンザワクチンは安全だ」と考えたと思います。
ところが、委員会に提出された資料や、委員の発言を読む限り、どうもマスメディアの論調はおかしいのです。新型インフルエンザワクチンは、概して安全ですが、一部の人々には危険な可能性があります。
まず、この検討会ではワクチン接種後早期になくなった21例が報告されています。
このうち、19例で調査結果が報告されています。注目すべきなのは、19人全員が何らかの基礎疾患をもち、17例が70歳代以上の高齢者であることです。また、14人がワクチン接種後2日以内、7人は接種後24時間以内に死亡しています。つまり、「持病を持つ高齢者には新型インフルエンザワクチンの接種は危険」な可能性があるのです。