NBonline「北村豊“蟻族”急増中、大学は出たけれど…」から。
“蟻族”は「集まって暮らす大学卒業生集団」を意味し、高学歴、弱小、群居(群れを作って住むこと)を特徴とする。
彼らは大学教育を受けたが、臨時的な仕事にしか就いていないか、失業あるいは半失業の状態にある。平均月収は2000元(約2万6000円)未満で、大中都市の都市部と農村部の結合部分にある“城中村(都市化に立ち遅れて生活水準が低い「都市の中の村」)”に集まって暮らしている。
年齢はほぼ22〜29歳、大部分が大学を卒業して3年。彼らは家賃が安く、居住面積が狭く、衛生条件が悪い賃貸住宅に居住している。
彼らの多くは、“80后(1980年代生まれの世代)”の大学卒業生であり、高等教育を受けたにもかかわらず、収入が極めて少ない。