from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

経済力だけでなく外交力も落ちたか

BPnet「大前研一氏:グルジア紛争にマケインの影」から。

グルジア紛争でもう一つ見逃してはいけないのが、グルジアのサーカシビリ大統領の政策アドバイザーであるランディ・シェーナメン氏の存在である。ネオコンに分類される彼は、こともあろうに米国の次期大統領選挙に出馬する共和党のマケイン氏の政策アドバイザーもやっているのだ。
ご存じのとおり、次期大統領選に出馬するのは共和党のマケイン氏と民主党オバマ氏だ。現在のところオバマ氏が優勢、マケイン氏が劣勢と見られている。しかし、マケイン氏の強みは、ずばり戦争だ。米国が戦争をすればマケイン氏が選挙に勝つ確率が高くなる。「戦争だったらオバマの出番ではない。マケインだ」というわけだ(実際、グルジア紛争の際の世論調査では、マケイン氏の支持率がオバマ氏を一瞬抜いたという結果も出た)。
察するに、マケイン氏の政策アドバイザーは、グルジアのサーカシビリ大統領をけしかけて戦争に持っていこうと画策したのだろう。一人の人間が米国とグルジアの間を動き回り、グルジア紛争を起こした。