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子育ての日々の断片を書き綴る

食用油の高騰

NHKニュース「食料油高騰 マヨネーズ値上げ」。

植物を使った新しいエネルギー「バイオ燃料」の原料として菜種などの需要が急増し、食用油の価格が高騰していることから、食品メーカーの「キユーピー」は、主力商品のマヨネーズを、来月から、17年ぶりに値上げすることになりました。
キユーピー」によりますと、値上げは来月1日の出荷分からで、メーカーが参考としている小売価格で見ますと、家庭用の500グラムの商品で今の319円程度から350円程度に値上げされます。また、食用油の使用を通常の半分以下にした商品は、400グラムの商品で今の300円程度から319円程度になります。値上げは17年ぶりのことで、メーカー側では、世界的に普及が拡大するバイオ燃料の原料に菜種やトウモロコシなどの需要が急増しているため、マヨネーズに使う食用油が、この5年間で40%以上も値上がりしているためだと説明しています。一方、食用油メーカー最大手の「日清オイリオグループ」は、バイオ燃料の生産増加で、菜種や大豆の価格がこの1年でおよそ1.5倍になるなど値上がりが続いているとして、去年から食用油の段階的な値上げに踏み切り、現在は、家庭用の1500グラムの商品で30円値上げすることを大手スーパーや卸売業者に要請しています。バイオ燃料は、普及が拡大する一方で、原料の確保に向け、オレンジの一大産地ブラジルでサトウキビへの転作が進んでオレンジ果汁の高騰を招くなど、農産物の生産や価格に大きな影響を及ぼしています。この結果、日本国内では、今月から果汁100%ジュースが相次いで値上げされており、バイオ燃料の普及が身近な食品の値上げを招く事態となっています。

東京新聞海藻でバイオ燃料の生産可 大量養殖で穀物危機回避を」。

農水省所管の財団法人、東京水産振興会の研究委員会(座長・酒匂敏次東海大名誉教授)は9日、石油代替燃料のバイオエタノールの原料として、トウモロコシなどの穀物ではなく、大量養殖した海藻で代替できるとの報告書をまとめた。
バイオエタノール生産をめぐっては、穀物の相場高騰や開発途上国での食料調達悪化を招くとの懸念があり、海藻が代替原料になれば、これらの問題への対応策になる可能性がある。
日本の領海と排他的経済水域EEZ)を合わせた海域約447万平方キロの1−2%を使って年間1・5億トンの海藻を養殖すれば、現在のガソリン使用量の1割弱に当たる約500万キロリットルのエタノール生産も可能と試算している。