from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

映画「それでもぼくはやってない」を観た

samso2007-03-03

7時過ぎに子どもに起こされた。
テレビを点けると、NHK BS1で松坂初登板のオープン戦「ボストン・カレッジ×レッドソックス」をやっていた。NHKの大リーグ過熱ぶりには驚かされる。子どもはすぐユートをやっているBS2に切り替えた。ユートが終わると、今日はパトレイバーの最終回。朝ご飯を食べながら見る。子どもはテレビに釘付け。泉野明の故郷は北海道だった。初代アルフォンスだった飼い犬が亡くなり、埋葬するときに野明は父の胸で涙するシーンがまた回想される。パトレーバーが終わって、「ご飯食べて」と言うと食卓についたが、ちんたらちんたら。昨夜遅く帰ってきた妻がようやく起きてきた。気がつくと昼前になっていて、「散髪に行く」と言ってうちを出た。
曇りで気温が低いかと思い、外に出ると暖かい。コートがいならないぐらいだった。散髪が終わり、後から来てお昼を一緒に食べようと言っていたので電話すると、まだうちにいて、知り合いのうちに行くことになったと。お腹が空いたので、駅前をうろうろして、旧三越の裏手に行くと「流儀」というラーメン屋があったので、入った。カウンター席だけで無愛想な男性二人でやっていて、気配りのない店のようだった。醤油と塩と味噌があったが、味噌を注文。出てきたラーメンの味はまあまあ。スープは薄目だったが好みの味だった。850円はちょっと高いかもと思いながら、店を出た。
映画「それでもぼくはやってない」を観に新宿に行くことにした。映画館に着いたが、1時間時間があったので辺りをぷらぷら。歌舞伎町界隈はしばらく行ってなかったが、相変わらず。10分前に映画館「新宿トーア」に戻って席に着く。席の座り心地は悪くはなかったが、劇場内でアイスクリームを売っていたりして、古くささを感じさせる映画館だった。見渡すと若い人の方が若干多い感じ。最初はそれほど面白くなかったが、裁判シーンが始まると引き込まれる。公判の途中で裁判官が変わると裁判の雰囲気が変わる。大森光明さんが演じる裁判官は公平そうだが、小日向文世さんが演じる裁判官は検察寄りって感じ。主演の加瀬亮さんは好演。映画が進むにつれ、どんどん変わっていく。痴漢容疑で捕まったときと結審のときではまるで違う。推定無罪じゃない裁判の現実。「事件にかかわりながら、そういう人間としての自然な感情を、意識的あるいは無意識に押し殺して平然と業務を処理する人々がいる」という柳田邦男さんの行政官に対する嘆きを思い出す。日本の警察と裁判の問題点を浮き彫りにしたいい映画だった。
うちに戻って一人で夕飯を食べ、テレビを見ていると、今日は知人が酔っぱらって車で送ってこられないから泊まっていくと妻から電話があった。
黄色い小さな花を調べれると、「サンシュユ」だった。