from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

映画「風立ちぬ」を観た

samso2013-07-20

6時過ぎに起床。
息子の希望どおり、7時半に息子を起こした。
朝ごはんを食べさせ、8時45分過ぎに吹奏楽の練習に行かせた。
12時40分過ぎに息子が帰ってきて「ソロがもらえた」と嬉しそうに言ってきた。次の演奏会で自分の楽器だけで吹くときの三人のうちの一人に選ばれたと。少しはやる気になったようだった。
お昼はデニーズに行った。この前食べたキーマカレーが気に入ったようで、今回もしっかり食べた。
2時過ぎにうちを出て、息子もみたいと言うので、映画「風立ちぬ」を観に吉祥寺駅前へ。早めに映画館に着いたが、次の回はすでに「ウリキレ」の掲示。仕方なく、その後の回のチケットを購入。時間を潰すために、本屋へ行って、息子に本を選ばせた。息子は結局マンガコーナーへ。「読むだけですっきりわかる日本史」を選んだが、息子は、マンガの「トリコ」と「べるぜバブ」を持ってきた。
マックに行って、「読むだけですっきりわかる日本史」を読ませたが、すぐに飽きた。
40分ぐらいマックにいて、アトレに行くと、「Kazumi Tateishi Trio」のミニコンサートが始まりそうだったので、息子にはマンガを渡して、席についた。「少年時代」「ひこうき雲」などのシネマミュージックを聴かせもらった。
上映開始の20分ほど前に映画館に行ったが、長蛇の列。暑い階段で待った。
席に着くと、息子はすぎにトイレに行った。席を見渡すと、子どもの姿がほとんどなく、カップルが多かった。
息子も見たいと言うので連れて行って観た映画『風立ちぬ』。子供連れはほとんどいなかった。息子は見終わって、「あまり面白くなかった」。とはいえ、最後までちゃんと見てたし、色々聞いてきて、ファンタジーぽいカプローニには興味を持ったようだった。カプローニは、まるで「耳をすませば」のバロンのようだった。
堀越二郎の戦闘機開発と恋が話の中核だが、これが子どもには理解できない。戦闘機開発では、七試艦戦の試作に失敗し、九試単戦の試作で成功するが、九試単戦試作後の開発の話はなく、ちょっとだけゼロ戦の姿が出てくるだけ。子どもだと九試単戦がゼロ戦かと間違ってしまうしまうような作り。飛行機の戦闘シーンはほとんどない。恋に落ちた菜穂子の病気が結核で、どんな病気か分からず、サナトリウムで寒い中、外で寝かされているシーンや突然菜穂子が黒川の家から消えてしまうことも理解できだろう。
関東大震災のシーンはしっかり見ていた。子どもでも東日本大震災のときのことが蘇ってきただろう。宮崎氏が風呂敷の持ち方を気にしてたシーンはどこだったのか、気がつかなかったな。
糸井や立花同様、堀越二郎役の庵野秀明の声は評判が悪いようだが、それほど気にはならなかった。あの顔は浮かんで来なかったし。
宮崎駿は昭和16年生まれ。戦争というものを避けて通れない。戦闘機とかタンクとか、みんなそういうものが好きなんです。ところが時代は日本が戦争に負けて、戦争反対の時代でもあるんです。宮崎駿は、その矛盾の中で生きた人なんです。自分の好きなものが引き裂かれているんです。一方で戦争の兵器、一方で戦争反対という。なんで自分みたいな人間が出来たんだろうということを映画の中で明らかにしたいと、そう話していました』
技術者が夢を求めて成し遂げた技術なんだから、結果はどうあれ、好きになってもいいじゃん。原発事故が起きた後は、素直にそうは思われなくて、見終わって複雑な気持ちになった映画だった。

見終わって、ラーメン屋へ。息子があまり好きじゃない豚骨味だったが、脂っこいチャーシューを除いて、全部食べた。
9時頃に帰宅し、息子は10時前に寝た。