from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

論文捏造の真相はいかに

サンスポ『ES細胞は捏造…黄教授が謝罪「すべての責任は私にある」』。

韓国ソウル大の黄禹錫(ファンウソク)教授が12日、同大調査委から胚性幹細胞(ES細胞)の研究すべてを捏造と結論されたことについて記者会見し、同委調査結果を受け入れる意向を示し「すべての責任は私にある」と国民に謝罪した。ただ、一部研究は共同研究者にだまされた可能性があると反論した。

朝鮮日報『黄教授「論文ねつ造はミズメディ病院の自作自演劇」』。

黄禹錫(ファン・ウソク)教授が、2004年と2005年のサイエンス誌に掲載された論文のねつ造を指示したという疑惑を否認し、幹細胞のすり替えがミズメディ病院の「自作自演劇」である可能性が高いと主張した。
また黄教授は、自らの研究グループが依然として世界最高レベルの胚盤胞樹立技術を保有しており、その証拠として、オオカミを指すとされる「特殊な動物」のクローン作製、世界に先駆けた人間の免疫遺伝子が組み込んだ無菌ミニブタの体細胞クローン作製によって、幹細胞の確立に成功したと明らかにした。
黄教授は今月12日、韓国プレスセンターの国際会議場で論文のデータ水増し、卵子提供者に対する金品の提供などの一部の疑惑を認めながら、このように主張した。これは今月10日のソウル大調査委員会による最終報告書を、事実上受け入れないことを宣言したものと見られる。

NHKニュース「東大教授の論文 裏付けられず」

東京大学大学院工学系研究科の多比良和誠教授の研究グループが平成10年からおととしにかけて科学雑誌ネイチャーなどに発表した遺伝子のRNAに関する12の論文などです。大学の調査委員会は、実験に問題があった可能性があり信頼性が確認できないとして、多比良教授に対し、4つの論文に絞って実験をやり直しデータを提出するよう求めていました。調査委員会によりますと、これまでに研究グループから2つの論文の再実験のデータが提出されましたが、いずれも当初の論文の結果を再現できていなかったほか、残る2つの論文については再実験のデータが提出されませんでした。このため、調査委員会は、14日、最終的に論文の信頼性は裏付けられなかったとする結論をまとめました。今後、大学では、今回の調査結果をもとに、多比良教授の処分を決めるものとみられます。これについて、多比良教授は「再実験には時間がかかり、まだやっている最中に最終的な結論を出されるのは納得がいかない」と話しています。