from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

耐震偽装(8)

スポニチ『マンション住民 ヒューザー「破産しろ」。』

耐震強度偽装問題で、中堅マンション販売ヒューザー(東京都千代田区)が分譲したマンションの住民らが21日、都庁で記者会見し、ヒューザーの破算申し立てを検討していると表明した。同社が「30億円あった預貯金が5000万円を割った」などと説明したため、資産を保全し、今後の補償に充てることが目的。一方、衆院国土交通委員会で野党側がヒューザー小嶋進社長の証人喚問などを求めたが、与党側が難色を示した。
「グランドステージ住吉」対策委員長の八住傭平さんは「11月下旬に約30億円としていたヒューザーの預貯金が、今月14日に小嶋社長に会った際“5000万円を割った”と言われた」と説明。
その上で「ヒューザーは実質的に破たんしている。補償能力は極めて疑問。資金流出を止め、資産を保全する必要がある」と破算申し立ての検討に至った経緯を語った。
1カ月足らずで預貯金が29億円以上も失われたことになるが、ヒューザー側は「新規物件の解約が相次ぎ、手付け金を返還しているため」と理由を説明したという。
会見したのは「グランドステージ住吉」(東京都江東区)「同東向島」(墨田区)「同稲城」(稲城市)「同下総中山」(千葉県市川市)「同川崎大師」(神奈川県川崎市)の5棟のマンションの住民代表ら約15人。
八住さんらは「ほかのマンション住民にもいろいろ考えはあるだろうが、行政の支援を待っていてはいけないと行動を起こした。ヒューザーへの監視の目がないと裏で何が起きるかという不安も強い」と話した。
ある住民は「資産を守るためなのか?(2億円相当といわれる)小嶋社長の自家用機だって売っていないと聞いている。何を言っても経営者として会社を守るためだけのように聞こえる」と吐き捨て、「破産しろ!」と“要求”するに至った胸の内を語った。